※この記事は、2016年2月にBuzzFeed Japanで公開した記事を再編集したものです。
<前回のあらすじ>
ある夜、バーで飲んでいたらiPhoneを盗まれた。仕方なく新しいiPhoneを買うと、そこには見知らぬ男の写真がたくさん流れてくる。
どうやら、僕の盗まれたiPhoneは中国に行っているようだった。(第1章)。
気づくと、僕は有名になっていた。
BuzzFeedに「私の電話に出てくるこの男性は誰?なぜ彼の写真は、私の電話に表示されるのか?(英文)」という記事を書いた。それで終わりだと思っていた。
記事は翻訳され、あっという間に中国の人に広がっていった。その人たちは、例のオレンジの男を見つけようとしていた。
中国のTwitter「ウェイボー(微博)」では、なんとトレンドに入ってしまった。
「中国で有名になっているよ!」というツイートが僕(@mattstopera)に殺到した。
そして数時間後、オレンジの男が見つかる。
早速ウェイボーのアカウントを作ると、その日のうちに5万人以上のフォロワーがついた。1週間で10万人以上に…。
そして、僕の盗まれたiPhoneを持つ男、通称「ブラザーオレンジ」とウェイボーでやりとりを始めた。
ウェイボーのユーザーたちは、その男に「ブラザーオレンジ」という名前を与えていた。中国文化では「兄」は敬意を表す言葉だ。
兄弟とは親愛なる関係にある友人同士のことを指す。「オレンジ」は自撮り写真に写っていた木に由来する。
僕はブラザーオレンジとメッセージの交換を始めた。中国のインターネットユーザーが見守る中、彼は僕を中国に招待してくれた。
僕はOKした。
中国へ行くまでの間、せっかくなのでウェイボーに投稿して遊んでみた。
多くの人が私に英語を教えてくれと言ってくる。僕はビデオを作り始めた。
彼らは逗比(doubi、おバカで面白い人)と僕を呼び始めた。山ほどコメントが来る。逗比はミスター・ビーンのような人のことを意味するらしい。受け入れるしかない。
ブラザーオレンジともウェイボーで会話を続けた。
そしていよいよ中国へ。そこで僕は、9日間で信じられないような体験をすることになるーー。
〜第3章に続く〜