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性的暴行は被害者のせいじゃない 親たちが息子の育て方を変えれば、女性は救われる

インドの暴行事件は、変わり映えのしない真実をまたしても浮き彫りにした

インドのITの中心都市、バンガロール。治安が比較的良いとされるこの町の繁華街で、2016年の大晦日の夜、多くの女性たちが性的暴行を受けた。ところが、バンガロールがあるカルナータカ州のパラメシュワラ内相は、被害に遭った女性たちの「欧米的な装い」を非難した。

性的暴行に遭った女性たちが、被害に遭ったことを自らの責任にされる。このことは、今に始まったことではない。

被害者の責任を問う風潮は、程度の差はあれ日本にもある。BuzzFeed Indiaは、男の子のいる親に、息子たちに女性を暴行することは許されないことだと教え、女性に敬意を持つよう育ててほしいと呼びかけた。

BuzzFeed India編集長Rega Jhaのメッセージを翻訳した。

人々が眠りについていた12月31日の真夜中。インドの女性たちは変わり映えのしない真実に、またしても安眠を妨害され、目を覚ますことになりました。自分たち女性には自由がない、という真実です。

今回、その知らせは、南インドのIT産業の中心都市であるバンガロールからやってきました。事件当時、現場の繁華街の大通りには警官が立ち、監視カメラなどで適切な警備が実施されていたにもかかわらず、女性たちは痴漢行為をされ、性的に虐待され、野次られるなどしました。

事件があった夜の写真は、悲惨としか言いようがありません。ヒール靴を手に持って恐怖に慄く女性が、男性の群衆から必死で走って逃げている様子や、いやらしい目つきの男性たちが近づくにつれ、女性たちを守ろうとする警官の姿もあります。

バンガロールがある、カルナータカ州のパラメシュワラ内相は、被害に遭った女性たちの「欧米的な装い」を非難しました。サマジワディ党のアブ・アズミは、女性が男性の家族を伴わずに短いドレスで外出したのなら、今回のような事態は起こりうる、と述べました。

その時、何が起こったのか。事件は、はっきりと記録されています。大晦日の夜、多くの男性たちが、女性たちを襲ったのです。

それでもまた、おなじみの展開が起こりました。暴行を受けた責任は、女性たち自身にあるというものです。

事件後、Twitter上でインドの女性たちは、バンガロールであったような事件を起こしてしまう男性側の考え方に激怒する投稿をしました。これに対し、多くのインドの男性たちは侮辱されたと感じました。そして「男性」の一般化は不公平であると主張しました。

ハッシュタグ#NotAllMen(#男性全員がそうではない)はその後、インドのTwitterでトレンドになりました。そのリアクションの大きさからは、インド人男性が女性たちへの攻撃に対する責任を負わなければならないことをいかに厄介に思っているか、見て取れます。

自分が遭った被害の責任を、女性自身が取らなければいけない。そのことは新しいことでもなんでもありません。インドの女性たちは、少女のころから、両親に言われ続けるからです。

何度も繰り返し言われすぎた言葉の数々。インドの女性にとっては忘れようがありません。

挑発的な服を着ないように。夜遅くまで外出しないように。夜は一人で出歩かないように。日が暮れたら公共交通機関を利用しないように。男性の友人に家まで送ってもらうように。仕事で遅くならないように。見知らぬ人に笑顔を見せないように。スカーフを持ち歩くように。暗い道を歩かないように。唐辛子スプレー。お酒を飲みすぎないように。肌をみせないように。歩いている間、誰かと携帯で通話するように。注意するように。注意するように。注意するように。

これら一つ一つの言葉の最後に付いている、見えない接尾辞があります。「もし、そうしなければ〜」です。

あなたが暴行被害に遭ったなら、あなたは十分に注意を払わなかったのです。その責任は、あなたにあります。

私は自分の両親を責められません。ほかのインドの女性の両親も責められません。私たちの両親は、これらすべての言葉を、善かれと思って言っているのです。

親たちが娘の自由を制限しようとする弱気な理由を、私たちはみんな知っています。「あなたのことは信用している。でも世の中のことは、信用していない」

私たちの親は別に間違っていません。バンガロールの事件や、毎月のように各地でニュースの見出しになる数多くの事件。それらひとつひとつの出来事は、インドの女性にとって、今の世の中は信頼に値するものではないということを、繰り返し思い知らせてくれるからです。

もしインドの少年たちが、インドの少女たちと同じくらいの注意深さを身につけるようにと育てられたなら、世の中は違ったものになるかもしれません。女性やその両親が指示、制限、警戒する姿勢は、かなり少なくても済むかもしれません。

しかし、インドの少年には絶対的自由が与えられています。性暴力は男の子にとって日常的な脅威ではないため、問題にさえならないのです。

娘を育てる親は、世の中で性的暴行そのものが起きることを防ぐことはできません。彼らは警告を出すだけです。信頼できない世界で、悪いことが起きないことを願うだけです。

一方で、息子を育てている親たちは、世界を変え得る力を持っているのです。

インドで男の子を育てているみなさんには、この文章を嘆願ととらえてほしいと思います。私たちの生活はあなたたちにかかっているからです。

息子さんに、同意を得ることを教えてください。娘のいる親に、注意するように教えさせる代わりに。

息子さんに、敬意を持つように教えてください。娘のいる親に、恐怖心を教えさせる代わりに。

息子さんに、性の平等について教えてください。「いいえ」は何を意味するか、伝えてください。 (ヒント:「いいえ」は「ノー」という意味です)

息子さんに教えてください。女性の身体、注目、時間は彼女自身のものであって、彼らの自由になるものではないことを。

息子さんに、パーソナルスペースとは何か教えてください。娘のいる親に、謙虚さを教えさせる代わりに。

息子さんに、女性を凝視しないよう教えてください。娘のいる親に、視線を避けるように教えさせるのではなく。

息子さんに、健康的な男性性、健康的な恋愛、健康的な性的関係について教えてください。

息子さんに、すべての強姦、暴行、犯罪に憤慨するように教えてください。妻、母親、姉妹だけでなく、すべての性別の、すべての人が、平等に敬意を払われるべきなのです。

息子さんは、主人公が女性を付け回したり、嫌がらせをしたりした結果、女性を獲得する物語の映画を観るかもしれません。息子さんに、そこで目撃していることは犯罪であると教えてください。息子さんを、ポップカルチャーの悪い側面から守ってください。正しいことと、そうでないことの判断を脅かされないように。

息子さんに教えてください。愛とは強制されるのではなく、積み重ねてできあがるものだと。セックスは合意のもとにするもので、無理矢理するものではありません。

父親のみなさん。息子さんは、あなたが女性をどのように扱うのかをみて、女性への接し方を学びます。敬意を示してください。平等を示してください。

これも息子さんに教えてください。他の男性に平等を教えることが、男らしいことだと。

息子さんに、感情を表現する方法を教えてください。暴力は選択肢ではあり得ません。どんな女性も、身に着けているものや飲んでいるものにかかわらず、「暴行していい」「暴行してほしい」と思っていません。

息子さんを恐れる必要のない人間に育ててください。娘のいる親が、人を恐れるように教えなくても済むように。

息子さんに、女性を暴行することは許されないことだと教えてください。

息子さんに、安心できない世の中を変えていくよう、教えてください。娘のいる親に、信頼できない世の中をどう生き抜けば良いのか、教えさせるのではなく。


この記事は英語から翻訳されました。

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