普段パッとしないメガネの女の子が、メガネを外したら美人だった!そしてハッピーエンドへ……。こんなありがちなストーリー展開に遭遇し、「これ何?」と思ったことのある人は、少なくないのではないだろうか。
アメリカに住むアンドリュー・ポルヴィツキーもこの法則を疑問に思っていた一人だ。アンドリューはある映画批評を読み、「メガネをとったら美人」のストーリー展開が、昔のハリウッド映画から脈々と続くものであることを知り、ツイートした。
この批評「The Cult of Ignorance」は、アシモフのエッセイ集「Is Anyone There?」に収録されている。
アシモフは説明するために「ローラ・ラブリー」というキャラクターを設定し、こう書いている。「親切なローラの女友達が、ローラの眼鏡をはずす。すると美しくなったローラは突然、眼鏡がなくてもよく目が見えようになる。男性主人公はローラと情熱的な恋に落ち、完璧なまでに素晴らしいフィナーレを迎える」