普段パッとしないメガネの女の子が、メガネを外したら美人だった!そしてハッピーエンドへ……。こんなありがちなストーリー展開に遭遇し、「これ何?」と思ったことのある人は、少なくないのではないだろうか。

アメリカに住むアンドリュー・ポルヴィツキーもこの法則を疑問に思っていた一人だ。アンドリューはある映画批評を読み、「メガネをとったら美人」のストーリー展開が、昔のハリウッド映画から脈々と続くものであることを知り、ツイートした。

この批評「The Cult of Ignorance」は、アシモフのエッセイ集「Is Anyone There?」に収録されている。
アシモフは説明するために「ローラ・ラブリー」というキャラクターを設定し、こう書いている。「親切なローラの女友達が、ローラの眼鏡をはずす。すると美しくなったローラは突然、眼鏡がなくてもよく目が見えようになる。男性主人公はローラと情熱的な恋に落ち、完璧なまでに素晴らしいフィナーレを迎える」

アンドリューのツイートは、1万4000件以上のリツイート、1万8000件以上のいいね!を獲得した。恐らく、古いハリウッド映画のお決まりのパターンについての観察が、今でも的を得ていたからだろう。
アンドリューは、このパターンは1954年の映画「三つ数えろ」にも見られたと話した。


醜い眼鏡の女の子の例は、「バットマン・リターンズ」 (1992年) など、他にも多くある。例えば、以下のものがそうだ。


「シーズ・オール・ザット」(1999年)


「プリティ・リトル・ライアーズ」 (2010年 - 2017年) のモナ・ヴァンダーウォール。


「プリティ・プリンセス」(2001年)

「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」 (2002年)

