流氷の天使・クリオネ。親の真の姿に驚きを隠せない子供みたいな構図が撮影される

    綺麗なのにちょっと面白い!

    まるで親子?クリオネの写真が話題です。

    銀鏡つかささん(@tsukarium)がTwitterに写真を投稿したところ、1.3万回以上リツイートされ、5.9万を超える「いいね」が集まりました。

    「親子に見える」「神秘的」と大きな反響が寄せられています。

    「ついにバッカルコーンの撮影に成功したんだけど、親の真の姿に驚きを隠せない子供みたいな構図になってた」

    バッカルコーンとは、クリオネが主に捕食の際に用いる6本の触手のことです。

    「流氷の天使」の異名を持つクリオネも、捕食でバッカルコーンを出すときだけは悪魔のような姿になり、そのギャップに魅力を感じる人もいるのかもしれません。

    この写真は、そんなバッカルコーンに関連したクスッと笑える1枚です。

    BuzzFeedは撮影者の銀鏡つかささんにお話を聞きました

    この写真を撮影した時、初めてバッカルコーンを肉眼で見て、撮影にも成功したそうです。

    「後から写真を見返してみると、まるで親子の驚愕の一コマのように写っていたので、生態の魅力だけでなく、その面白さも共有したくて投稿しました」

    2匹は実際は親子ではないと思うとのことですが、確かにサイズ感といい、その様子といい、本当に親子みたいです。

    バッカルコーンの撮影の難しさについても聞いてみました

    「水族館は原則フラッシュ禁止の上、クリオネは小さく常に動いているので、普通の状態のクリオネを撮影するのも簡単ではないです。その上、バッカルコーンを出した瞬間となるとシャッターチャンスがほんの一瞬なのでかなり難しい部類に入ると思います。

    とはいえ、僕がこの写真を撮影した東京池袋にあるサンシャイン水族館さんでは、かなりの数のクリオネが一つの水槽に展示されていたので、バッカルコーンを出すクリオネ自体は2,30分に1匹くらいのペースで確認できました。

    その分、どのクリオネがバッカルコーンを出したのかを大量のクリオネの中から即座に見つけださなければいけないという難しさもありました。

    また、水槽が小さいため他の来館者の邪魔にならないよう、水槽前に誰もいなくなった瞬間でしか撮影ができないので、人の少ない夕方〜夜にかけて周りの様子を見ながら2時間程かけて撮影しました」

    銀鏡つかささんは、数年前から水族館で写真撮影をしているそうで、これまでに59の水族館を訪問したそうです。

    それにもかかわらず、バッカルコーンを撮影したことはおろか、肉眼で見たことすらもなかったというのです。レアすぎる...!

    バッカルコーンの魅力については、こう語ります。

    「クリオネがバッカルコーンを出すという現象は粘り強く観察しなければ水族館でもなかなか見ることのできない現象です。それなのにクリオネがバッカルコーンを出すということを知っている人は、世の中にけっこういるイメージが僕の中にはあったんです。その実際に見たことはないけど、存在は知っているというギャップが一つ僕の中では魅力的なポイントです。あとは何と言っても流氷の天使とも呼ばれているクリオネが、捕食時には頭部を開いてバッカルコーンを出し、天使とは程遠い姿になるギャップもたまらないです」

    そして、今回の投稿が大きな反響を呼び、喜んでいます。

    「親子の一コマのように見えるという部分が大きな反響を生んだ要因なのかなと自分は思っています。ただ、どんな形であれクリオネの魅力の一つであるバッカルコーンを多くの方に見ていただけて、そしてそれに対する反応もたくさんいただけたのは素直に嬉しかったです」

    銀鏡つかささんが水族館を巡り、写真を撮影するのは、魅力を伝え、「水族館に行きたい」と思ってもらいたいからです。最後に、気持ちのこもった写真を少しご紹介します!

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