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お盆が、沖縄県と県外の人では足腰の強さが全然違いそうなことを教えてくれた

どちらのお供物もユニークでいいわぁ〜

いきなりですが、沖縄県出身の私が最近受けたカルチャーショックの話をさせてください!

8月13日から16日はお盆でしたね。

お盆のシーズンになって、ネット上のあちらこちらで、ナスとキュウリに4本の足が生えた画像を目にするようになりました。

お盆にキュウリとナス……!? はにゃ?

でも、私にはそれがなんなのか全くわからなかったんです……。

気になって調べてみると、あ〜なるほど。お盆のお供物だったんですね!

いや、でも待てよ。お供物にしては、ビジュアルおかしくないか?

どうも、キュウリは馬で、ナスは牛だというのです。それぞれ「精霊馬」「精霊牛」と呼ばれていて、あの世とこの世を行き来するための手段であることがわかりました。

「そもそもなんで知らないの? お盆したことないの?」って思ったでしょう。

沖縄県民に「これ知ってる?」と聞いてみた。

私だけが知らなかったことなのか、それとも沖縄県民が親しみのない文化なのか、どっちなんだろう。

それを判明させるために、沖縄で生まれ育った友人2人に質問してみることに。

私:突然ですが問題です。(写真を見せて)これはなんでしょうか?

友人1:「え。キュウリとナス」

私:「間違ってはないw けど、足生えてるさ〜。何に見える?」

友人1:「キュウリは馬。ナスは羊かアリクイ」

友人2:「馬とぶた」

沖縄出身の友人達も知らなかったようです。でも、母親だったら知ってるかも…。

私:「ねぇねぇ。本土のお盆は、キュウリとナスに足はやしたものをお供えするらしいね。知ってた〜?」

母:「え、そうなの? 知らんかった」

「精霊馬」と「精霊牛」の認知度が低いのにも理由がありまして...。

実は、沖縄のお盆はお供物が違うんですよ‼︎

私:「逆に、お盆の時は何をお供えしてるっけ?」

友人2:「さとうきび、とかかな」

母:「うちもさとうきびだね」

新型コロナウイルスの影響で親族が集まれず、お盆ができていないので、3年前の写真を見てみます。

見つけた写真の中には、夏の果物が並んでいますね。

パイナップルにスイカ…。あれ、さとうきびは?

長すぎて外に置いてあったwww

長いさとうきび

なぜこんなに長いものをお供えするのか。それは、さとうきびには「杖」としての役割があるからなんです。

お供物に「精霊馬」や「精霊牛」はないけれど、「杖」はある。

この「杖」は道中で「疲れないように、転ばないように」するためにあるんですって。

…ということは、沖縄のご先祖様は、あの世とこの世を徒歩で行き来するってこと?(笑)足腰強すぎるw 

長いものだけじゃなく、カットされたさとうきびを束にしてお供えするお家もあります。

短いのは、ご先祖様のお土産になるんです。

帰り道はお土産をたくさん持ち帰るので、長いさとうきびを天秤棒代わりに使うこともあるんだそう。

さすが、さとうきびの使い方がプロだわ。

感想を聞いてみた

友人1:「へー! 牛と馬に乗るんだ。正直『徒歩以外なくね?w』って思ってた」

友人2:「うん、徒歩のイメージあるある! でも、杖にしては短い気もする」

友人1:「さとうきびお供えするの、沖縄らしくてシンプルに好き」

「精霊馬」と「精霊牛」も、「さとうきびの杖」も、どちらもユニークでおもしろい!

またカルチャーショックを受けたら、報告させてくださいね😉(笑)