「納得感えぐい」先輩がうんこに例えて説明してくれた、衝撃を受けた話

    ものづくりだけでなくて、あらゆる場面に当てはまるアドバイスだと思います。

    先輩のアドバイスが話題です。

    漫画家のうえはらけいたさん(@ueharakeita)が、「新人コピーライターが先輩に言われて衝撃を受けた話」をTwitterに投稿したところ、2本続いたツイートは合わせて2800回以上リツイートされ、1万5千を超える「いいね」が集まりました。

    投稿された漫画には、「ハッとなるお話でした。納得感もえぐい」「この先輩の例えが的確すぎる気がします」「よーし今日も良いうんこ出せるよう頑張るぞ!」と、大きな反響が寄せられました。

    話題の漫画がこちら

    「新人コピーライターが先輩に言われて衝撃を受けた話」

    自分の作ったものが採用されずに落ち込む新人くん。

    そんな様子を見かねて、先輩がご飯に連れ出します。

    先輩からのアドバイス

    先輩は、新人くんが作ったコピーに目を通して、こう言います。

    「自分の作ったものは、うんこだと思った方がいいよ」

    衝撃の一言にショックを受ける新人くん。先輩は訂正して説明します。

    「うんこ」と自分の作品

    自分のうんこは見れるけど…。

    「じゃあ他人の出したやつは見たいと思う?」

    どれも同じ見た目なのに、自分のは見れても、他人のは見たくない。それを先輩は「不思議だよね」と話します。そして、それがどう作品と関係しているのか。

    先輩は次のように説明します。

    「きっとモノづくりも同じなんよ」

    自分の作品に対しては、自信もあるし愛着もある。だからこそ、客観的にジャッジするのが難しいのだと、先輩は伝えます。

    「基本的に気のせいだと思った方がいい」

    どうしても自分の作品はよく見えてしまう。だから採用されなかった時に落ち込んでしまうのも当然です。

    そこで先輩は、自分の作品がよく見えるのは気のせいだと思った方がいいよとアドバイスします。なぜなら、そのほうが気が楽だからでした。

    BuzzFeedは、漫画を描いたうえはらけいたさんにお話を聞きました。

    ーーこの漫画は、連載中のシリーズ「ゾワワの神様」から抜粋されたものなのですよね。実話をもとに描かれているのですか?

    このシリーズは主に僕がコピーライター時代の体験談や、見聞きしたエピソードをアレンジして描いています。

    今回のエピソードは、シチュエーションや語り手は少しデフォルメしていますが、先輩社員に僕が言われたことのあるセリフを軸に制作しました。

    ーーそうなんですね。漫画の中で、「自分が作ったものはうんこだと思ったほうがいいよ」という、かなり印象的なセリフがありますが、そのセリフも実際に先輩から言われた言葉なのでしょうか?

    これも、僕が思いついた、というより先輩が言っていた言葉をベースに漫画で伝わりやすいようにアレンジした、という方が正しいですね!

    実際はマンガのように決め台詞的に言われたわけではなく、「人は自分の作った物はどうしてもひいき目に見ちゃうものだから気をつけた方がいいよ。うんこでさえそうなんだから…」といったような言い方でした。

    それにしても、やはり「うんこ」のインパクトが一番記憶に残っていたので、それを中心にした会話劇にさせて頂きました。

    ーーその言葉のインパクトが読者にも伝わっていることが、寄せられたコメントから見受けられますよね。

    いつも以上に、様々な方が思い思いの創作論などをリツイートしてくださり、僕としても嬉しかったです。

    「とてもわかるけど、やっぱり僕は自分のうんこを愛してしまう」とか「私は逆に自分の作品を下に見てしまいがちだが、この例えはそんな私も励まされた」など、僕の意図を超えたコメントも多々あり、漫画づくりの面白さを実感しました。

    あと「私は自分の出した物も見たくないんですが…」という人がちらほらいたので、ごめん…とも思いました。

    ーーコメント欄を読むのも楽しいですね(笑)。最後に、漫画家として読者の皆さんに伝えたいメッセージなどがあれば、ぜひお聞かせください。

    誰にも読まれなかったらどうしよう…と思いながら描き始めたシリーズの漫画なので、目に見える形で反響を頂けるのは本当に、作品を描き続けるエネルギーになります。

    漫画を読む皆さんは、これからも、僕の作品に限らず、読んで気になった作品にはぜひ積極的にコメントしたり、他の人に紹介したりして頂けると嬉しいです。それによって救われる漫画は間違いなく増えると思います。