フォスター・ハンティングトンは28歳。彼は米ワシントン州のツリーハウスで暮らしている。

しかし、ずっと木の上で生活してきたわけではない。このバンの中でも住んできた。


6年前、ハンティングトンはニューヨークでファッションの仕事をしていた。彼は働きながらThe Burning House (燃える家)というブログを始めた。そのブログでは人々が家が火事になってしまったときに、なんとしてでも守りたいアイテムの写真をシェアしていた。出版社がそのブログを本として出版したことで、ハンティングトンは仕事を辞めて冒険を始める資金を手にしたのだ。
最初、彼はサーフィンやキャンプをしたり、Patagoniaなどのブランドのフリーランス写真家や、ソーシャルメディア業務をしていた。


彼はInstagramでお金を稼ぐ方法を見つけた最初のアウトドア写真家の一人だ。
しかし旅の途中、ハンティングトンは他のバン移動生活者たちと出会い、彼らの写真を撮り始めた。現在では有名になった#vanlifeというハッシュタグで、写真をシェアし始めた。


「私はバンでの生活を本当に気に入りました。自分と同じような生活をしている他の人々もとても好きでした。彼らが楽しんでいる姿や、彼らにとって旅がいかにポジティブであるかを見るのが、楽しいのです」
彼によると、ハッシュタグは冗談みたいなものだった。バン生活の楽しみを写しただけだったが、それが目を引いた。



そのハッシュタグと、彼のインスタグラムをフォローする人の両方が、着実に増えた。旅で多くのキャンピングカー仲間に出会った後、ハンティングトンは写真集「Home Is Where You Park It (駐まったところが家)」の資金を集めるためにKickstarterを使って、クラウドファンディングをした。この写真集は、これまでに彼が出会った面白い車の写真を集めている。
1年半をバンで過ごした後、ハンティングトンは、大量のキャンパー向けカスタムアドオンを使って、トヨタのタコマを改良した。


「バンはとにかく故障し続けます」とハンティングトンは説明する。「車が壊れることと、家が壊れることは別の問題です」
さらに1年半して、ハンティングトンは定住したいという思った。そう、彼がツリーハウスを建てたのは、その時のことだ。


ツリーハウスで暮らし始めた理由。それは、バンで暮らし始めた時と同じだった。つまり、子供の頃の夢を叶えるためだ。
「子供の頃、私はよくひどいツリーハウスをつくっていました」とハンティングトン。「大人としてつくってみたいと、いつも思っていました」

これが、ハンティングトンの実際の「家」だ。


すごすぎる。
ツリーハウスには、スケートボウルとお風呂もついている。


ツリーハウスは、ハンティングトンの家族がワシントン州のコロンビア川渓谷に20年間所有してきた土地にある。建築には1年以上かかった。
このツリーハウスの建設とその周辺のプロジェクト (まとめて「The Cinder Cone (噴石丘)」とよばれる) について詳しくは、この本(英文)を読むといい。
ハンティングトンと友人は、インパクトのあるミニキャンピングカーをつくったこともある。

ハンティングトンのツリーハウスのある場所は、#vanlife精神を共にする、クリエイティブな友人たちとの拠点となっている。


ちょっと立ち寄るキャンピングカーは多い。
この先、どこに向かうことになるにしても、ハンティングトンはこの夢の生活のようなものを成功させたように見える。そして、私たちに、重大なインスピレーションを与えてくれている。
