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「ホントの出来事」に基づく、恐怖のホラー映画13選。あれ実話だったんだ…

『死霊館』『悪魔の棲む家』『悪魔のいけにえ』…ホラー映画ファンじゃなくても、一度はタイトルを目にしたことがあるのでは? これ、実は本当に起きた出来事に基づいているんです…。

「実話に基づくホラー映画」って、作品そのものの演出とはまた違った怖さがありますよね。

「これ、実話だったの!?」となる名作ホラー映画をご紹介します。

とはいえ、完全なノンフィクションではありません。

こういった「実話に基づくホラー映画」の制作時には、事実とは異なる話が盛り込まれることも知られています。それでもやっぱりコワイけどね。

1. 『死霊館』(2013年)

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Warner Bros. Pictures / Via youtube.com

エド、ロレインのウォーレン夫妻は、実在した超常現象研究家です。

5人の娘がいるペロン一家から、「アナベル」と名付けられた人形の周りで起こる不可解な現象について相談されたのも本当にあった話。

ただ、映画との大きな違いが2点あります。ひとつは、呪いのせいで母親のキャロラインが子どもたちに危害を加えようとした事実はないこと。また、エドが実際に悪魔祓いをしたという記録はありません。

2. 『エミリー・ローズ』(2005年)

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Screen Gems / Via youtube.com

アンネリーゼ・ミシェルは、敬虔なカトリック信者でした。意識を失ったり発作を起こしたり、原因不明の症状に襲われます(現在は病気だったと考えられています)。薬を飲んでも治らないため、アンネリーゼは自分が呪われていると考えました。

アンネリーゼは1年間に60回を超える悪魔払いの儀式を受け、最終的には断食した結果亡くなりました。映画では、儀式の最中に死亡したと描かれています。

もっと知りたい勇気のある方は、こちらの動画をご覧ください…。

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3. 『悪魔の棲む家』(1979年)

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AIP youtube.com

同作は「実話に基づく」ホラー映画として、最も有名なのではないでしょうか。

1974年、ニューヨーク州ロングアイランドにある豪邸で、そこに住む一家が殺害されます。犯人は長男で、「家に家族を殺すよう言われた」と証言しています。

あの家で実際に何が起きたか、今でも多くの議論が巻き起こっています。

事件後に引っ越してきたルッツ一家も怪奇現象に襲われますが、これは話題を狙った作り話なのではという意見もあります。

4. 『ポルターガイスト』(1982年)

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Metro-Goldwyn-Mayer / Via youtube.com

アメリカのニューヨーク州ロングアイランドを舞台にしたホラー作品は数多くありますが、これもその1つ。

『ポルターガイスト』は、ロングアイランドのシーフォードに暮らしていたハーマン家での出来事にヒントを得て制作されました。

ハーマン家での怪奇現象は当時、ライフ誌で報じられました。

ハーマン家では、不気味な現象が起きていました。しかし映画にあるように「骸骨がプールから出てくる」ことはなかったし、ネイティブ・アメリカンの墓地に建てられた家だったわけでもありません。

実のところ、この家は新築で、ハーマン家しか住んだことがありませんでした。

5. 『エクソシスト』(1973年)

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Warner Bros. Pictures / Via youtube.com

同作は、14歳の少年に関する短い新聞記事からヒントを得て作られました。

少年は、おばが亡くなる直前にウイジャ盤(交霊術に使う板、こっくりさんのようなもの)をもらいましたが、その後、不思議な出来事を経験するようになったのです。

実話から脚色を加えたのは、少年の身元の特定を避けるためでしたが、かなりオリジナルで作られた部分があります。

6. 『エルム街の悪夢』(1984年)

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New Line Cinema / Via youtube.com

ロサンゼルス・タイムズに掲載されていた、カンボジア人少年に関する一連の記事をウェス・クレイヴン監督が読んだことがきっかけで、同作が制作されました。

記事は、少年がカンボジアの「キリングフィールド」(ポル・ポト政権時代に虐殺が行われた場所)を逃れて以来、恐ろしい悪夢にうなされるようになったという内容でした。

少年は、悪夢にうなされて怪我をしていましたが、身体的には何も問題がないと診断されていました。しかし最終的にはある日、悪夢を見ている最中に亡くなっています。

ウェス・クレイヴン監督は、エンタメ情報サイト「Cinema Blend」に次のように語っています。

「少年は両親に『もし眠ってしまったら、追いかけて来るあいつに捕まってしまいそうで怖い』と話したそうです。そのため、何日も寝ずにいようとしていました」

「あるときついに眠りに落ち、少年の両親はようやく危機は脱したと思いました。ところが、夜中に叫び声がしました。両親が少年のもとにかけつけたときには、少年はすでに亡くなっていたそうです」

「少年は、悪夢の最中に亡くなったんです。恐ろしい幻想を見ていたのに、大人全員に否定されてしまった若者。それが、『エルム街の悪夢』のあらすじの中心となりました」

テーマは実話からヒントを得たものでしたが、そこから先のあらすじは、事実とは関係なく作られました。

7. 『W/ダブル』(1987年)

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ITC Productions / Via youtube.com

同作に登場するジェリー・ブレイクは、ニュージャージー州の自宅で妻、母親、3人の子供を殺害した殺人鬼、ジョン・リストをモデルにしています。

リストは犯行後、別人になりすまして暮らし続けましたが、後に自責の念を抱きます。

一方でジェリー・ブレイクは、家族を殺害した後も普通に生活を続け、さらに殺人を続けました。

8. 『悪魔のいけにえ』(1974年)

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New Line Cinema / Via youtube.com

原題は「Texas Chainsaw Massacre 」つまり「テキサスでのチェーンソー大虐殺」という意味です。とはいえ、話のもとになった事件はテキサスで起きたわけではなく、チェーンソーも使われていませんでした。

1974年公開の映画オリジナル版は「実話を基にした」と明示されてはいませんが、2003年のリメイク版『テキサス・チェーンソー』は、実話が基になっています。

殺人鬼レザーフェイスは、ウィスコンシン州で農業を営んでいたエド・ゲインがモデル。その犯行手段は、映画で描かれたものと酷似していました。

9. 『スクリーム』(1996年)

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Woods Entertainment / Via youtube.com

作品の犯人像は、「ゲインズビルの切り裂き魔」と呼ばれるダニー・ローリングをモデルにしています。ローリングは1990年、フロリダ州で大学生5人を刺殺しました。

『スクリーム』のゴーストフェイスはこの事件からヒントを得たものの、作品の残りの部分はすべてフィクションです。

10. 『サイコ』(1960年)

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Universal Pictures / Via youtube.com

こちらもエド・ゲインからヒントを得て作られた作品です。

ゲインと母親の関係は複雑でした。ゲインにとって母親は、独占欲が強く、支配的で、人を巧みに操るような人物だったようです。

11. 『鳥』(1963年)

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Universal Pictures / Via youtube.com

カリフォルニア州にあるキャピトラという小さな町で、1961年8月18日に発生した大量の鳥による攻撃に基づき、一部が作られています。

鳥の異常な行動は後に、有毒プランクトンを鳥が食べたことで引き起こされた可能性が高い、と科学者によって結論づけられています。科学的な証明があったものの、歴史的なホラー作品のネタになりました。

12. 『エクトプラズム 怨霊の棲む家』(2009年)

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Gold Circle Films / Via youtube.com

1987年、アレンとカルメンのスネデカー夫妻に起きた事件を基にしています。

スネデカー家は前年、コネチカット州サウシングトンに家を借り、娘1人と幼い息子3人とともに暮らし始めました。息子のうち1人は病気の治療中でした。

しかし引っ越した後に、そこがかつての葬儀場で、 霊に憑かれていることを知ります。

映画はこのコンセプトで作られていますが、実話では、この家で超常現象が起きていたことを示す確固とした証拠はほとんどありませんでした。実際に何が起きていたのかについては、いまだに議論の的になっています。

13. 『悪魔の沼』(1976年)

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Mars Production Corporation / Via youtube.com

1930年代、ジョー・ボールという名の男が、最大で20人の女性を殺害し、所有していた酒場に作った池で飼っていたクロコダイルに遺体を食べさせたと言われています。

遺体が発見されなければ、殺人で有罪にはならないとボールは考えたからでした。

この話が、『悪魔の沼』のヒントになっています。とはいえ、映画では酒場の代わりにホテルが舞台になっており、被害者は女性だけではありません。

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:松丸さとみ / 編集:BuzzFeed Japan

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