バタフライ効果とは?
1. ナゲットのソース
これは父から聞いた、まだ私が生まれる前の話です。
父がマックのドライブスルーに寄ってから高速道路に上がり、そのまま運転していると、後の車が気になったそう。
車間距離もつめてくるし、運転も荒い。
そのまま運転し続けて、ふと横にあるマックの紙袋の中をのぞくと…。しまった、ナゲットのソースをもらい忘れてた!
ソースのないナゲットなんて考えられなかったようで、父はわざわざ次の出口で高速を降りてマックに戻ることにしたようです。
その日の夜、父がニュースで見たのは、あの運転の荒い車が原因で起きた大きな交通事故。死亡者もいました。
もしあの時、父がナゲットのソースを取りに戻ってなければ、私はこの世にいなかったかもしれません。
—lilly7
2. 小さな勇気
高校の時、2年生と3年生だけは外にお昼ご飯を買いに行ってもいいという校則がありました。
ある日、外に買い出しに行こうと友達を誘うも誰も行かないという状況で、そんなに仲良くなかった子(友達の友達で、グループは違う子)が、一緒に行くよと声をかけてくれました。
外のお店まで歩く短い時間で、私とその子は音楽の話で盛り上がり! すっかり仲良しになりました。
高校卒業後、他の友達との連絡は途絶えてしまったものの、彼女とは20年間ずっと親友のままです。
彼女はシャイで、自分から誘うタイプではありません。
あの時、一緒に行こうと思い切って声をかけてくれなければ、20年の友情もなかった。と思うと…あの時の親友の勇気には感謝しなくちゃと思います。
—anda_panda
3. 結婚式の日
2012年、ディズニーカレッジプログラム(ディズンーのインターンシッププログラム)に合格しました。
プログラム参加のため寮に入るのですが、入寮の日を決めた後、幼なじみの結婚式とかぶっていることが判明。
結婚式に出席しないなんてあり得ないので、入寮の日を後に2日ずらしてもらうことにしました。
その結果、入寮日に基づいて決められたグループも変更。新しいグループで気の合う女の子と合い、プログラム中はルームメイトになりました。
以来、彼女とはずっと親友です。2016年の彼女の結婚式では私がブライズメイドを、2019年の私の式では彼女がブライズメイドを務めました。
親友に出会えたのは、幼なじみの結婚式のおかげです。
—clrogers49
4. 12日目
20代後半の頃、子どもを授かるのは難しいと言われました。
何年か試行錯誤したのち、ついに30代半ばでいろいろな検査を受ける決心をしました。
最初の検査は子宮卵管造影検査。造影剤を子宮内から卵管へ流し込み、子宮内の状態と卵管の通過性を調べる検査なのですが、生理開始日から数えてピッタリ10日後に検査しないとダメだそうです。
そのため、予約を入れるさいも間違わないように、受付の人や看護師さんなど3人に確認しました。
いざ検査の日になると、医者から「予約を取り直すように」という指示が。
予約日が間違っていて、その日は生理開始から12日目にあたると。11日目ならまだなんとかなるが12日目は遅すぎて検査できないと言われました。
さらに、もし妊娠していた場合は卵管にダメージを与え、妊娠継続に支障をきたす可能性があるとも言われました。
何度も日にちを確認した上でいれた予約なのに、私はかなり腹が立ちました。
仕事も休んでいる、検査費用も前払いしている、妊娠しているはずがないと食い下がりましたが、医者の意見は絶対。
何を言っても、予約を取り直せの一点張り。その日の検査は諦めたものの、怒りは収まらないまま帰宅しました。
その2週間後、妊娠が発覚。私の人生で妊娠が叶ったのは、後にも先にもこの1回だけ。
娘はこの8月で5歳になりました。
もしあの時、検査をしていたら、妊娠していたことも知らないままだったのかもしれません。
何日目かという簡単な計算を、みんなが間違えてくれたおかげで授かった命ですね。
—kpgoins
5. おっちょこちょいの友人
友人と食事をしてから、コンサート会場に向かう途中での出来事でした。
コンサートが楽しみだった私は、はしゃぎまくっていました。
あまりに浮かれて、信号が青に変わった瞬間に横断歩道にジャンプして駆け出したほどです。
友人を見返すと、私の後ろでバッグを落とし、中身を全てぶちまけていました。
「気をつけてよ」なんて言いながら、後ろ歩きで友人の元へ1歩戻った途端、フルスピードの車が私の前を走り抜けて行きました。
数秒前にまさに私が立っていたその場所を。
もし友人がバッグを落とさなかったら、それを助けようと私が戻っていなかったら、コンサートではなく病院に行くことになっていたのかも…。
—milkteapapi
6. ママの出張
うちのママは、アメリカのいろいろな都市によく出張に行っていました。
ママがいない間は、シッターさんが家に来て私と妹をみてくれていました。
ある時、ママがニューヨークへ出張に行くことになったのですが、いつものシッターさんが休暇中で依頼できず、私たちは叔母の家に預けられることになりました。
出張直前の週末、なんと私と妹がどちらもインフルエンザでダウン。叔母は昼間は仕事があるため、看病はできません。
そこで、母は会社に相談して出張を先延ばし、私たちのために1週間の有給をとってくれました。
しかし、先延ばしにした出張は中止に。
母がもともと出張に行く予定だったのは、2001年の9月10日から14日。
ちょうど、アメリカ同時多発テロ事件が起きたときだったのです。
もし、母が出張に行っていたら…まさに事件が起きたワールドトレードセンターにいる予定だったとか。
私たちのために出張に行かないでくれたから、私と妹は大好きなママを失わずにすみました。
—frand4e18730ec
7. 運命の再会
私がまだ若い頃の話です。
当時はリストラされ生活に困っていたので、飼っていた馬を売ることにしました。
大好きな馬だったので手放すのは辛く、人生最大の後悔になるだろうけど、そうでもしないとあの時は生活ができない状態でした。
数年後、仕事も見つかり生活も安定。出張で訪れた街で1日フリーの日ができ、隣町に観光へ行きました。
たまたま小さなオークションが行われていたので、のぞいてみると…そこには、かつて手放した僕の馬がいました!
もちろん、オークションに参加して落札しました。馬も僕のことを覚えてくれたようで、本当に嬉しい再会でした。
もし、ふとオークションをのぞいていなかったら、この再会はなかったんですよね。
—ponygirl79
8. 小さな事故
親友と週末にビーチ旅行に出かけた帰り道のこと。
アウトレットに立ち寄ったのですが、駐車場で親友が他の車にぶつけてしまいました。
本当に小さな事故で、お互い車にちょっとキズがついた程度。その場では、ぶつけてしまった相手と連絡先を交換するだけですみました。
この小さな事故に取られた時間は、ほんの10分ほど。
気を取り直して、駐車場を出て高速に入ると…先が渋滞していました。トレーラーに車が突っ込む事故が起きていたそうです。
あと10分早く高速にのっていたら、もしかしたら事故に巻き込まれていたかもしれない…。
小さな事故で大きな事故を回避できたような気がします。
—ashleyace93
9. ボストンマラソン
ボストンに住んでいますが、高校時代、ボストンマラソンの日はみんなでコプリー広場に集まるのが定番でした。
高1のとき、マラソンゴール地点でセルフィーを撮ろうと、たくさんの友達がコプリー広場へ行く予定でした。
新しく友達を増やしたいこともあり、私も広場に行ってくると母親に言うと、なぜかその日、母親は外出を許可してくれませんでした。
広場の図書館に宿題しに行くとウソまでついたけど、どうしてもダメ。
いつもなら、友達と出かけることに反対しないのに、この日はどうしてもダメでした。
ボストンマラソンの人出で、図書館が休館だと母は知っていて、もしかしたらウソが見抜かれていたのかもしれません。
結局、ソファに座って母親とボストンマラソンの中継をテレビで見ていました。
そう、爆弾事件が起きたあのボストンマラソン。現場近くにいた友達はトラウマ的体験をし、ソーシャルメディアにポストされたのは心が痛む光景でした。
母親のカンのおかげで、私は事件に巻き込まれずにすみました。
以来、どんな時も母親の直感を信じるようにしています。
—yoyowanggg
10. 朝食
これは数年前の話です。
週末になると、うちの両親はよくモーニングを食べに出かけていました。
私は朝起きられず留守番していることが多かったのですが、その日の朝は早く目が覚めたので、一緒に行こうと思いました。
なのに、いざ出かけようとすると、急に気分が悪くなり結局行けず…。
「せっかく早起きしたのに、モーニング行きたかったのに…」とふてくされていましたが、両親から交通事故にあったという連絡を受けて、そんな気持ちは吹っ飛びました。
車が後から突っ込んできたそうですが、幸い両親は軽傷で済みました。
私は車を見てゾッとしました。後部座席はぐちゃぐちゃに損傷していたからです。
もし一緒にモーニングを食べに出かけていたら…後部座席に座っていただろう私はこの世にいなかったかもしれません。
—britt2050
11. ある看護師からの電話
父親が56歳で癌が見つかり、入院しました。
ある日、病院から電話があり、「お父様のシャツがないので、お家から洗濯済みのものを届けてください」と言われました。
少し違和感を覚えたものの、その日の午後にシャツを持ってお見舞いにいくと、やっぱり引き出しにまだたくさんシャツが入っていました。
父は痛みであまり動けず、話すこともできませんでしたが、そのまま病室で父と過ごし、ハグをして、「愛してるよ。明日また来るね」と伝えて帰宅。
父が他界したのは、翌日早朝のことでした。
もし看護師さんがシャツがないと電話をくれなかったら、あの日お見舞いには行っておらず、父と最後に話をすることは叶わなかったと思います。
あの看護師さんは神様のお使いだったのかなぁ。
—theresab14
12. わんこ🐶
4年前、BuzzFeedの「星座別おすすめわんこ判断」という記事を見ました。
乙女座の私へのおすすめは、柴犬。この記事をきっかけに柴犬のことを調べ始めると…
調べれば調べるほど好きになり、1年半ほど前、ついに柴犬を飼うことに。
なんとなく読んだ記事でしたが、あの判断がなければ、柴犬のことを知ることすらなかったと思います。
—shibamom
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:soko / 編集:BuzzFeed Japan