昨年11月ロシアで、普通ではあり得ないことが起こった。アムールという名前のシベリアトラと、チムールという名前のヤギが仲良くなったのだ。

ヤギのチムールは、生きた餌として虎の住処にいれられたのだが、その時から二頭の友情が始まった。
驚くべきことに、ヤギは食べられるのを拒否し、結果的にはアムールを寝床から追い出しさえした。
二頭は、びっくりするほど仲良くなった。囲いの中で互いの後を追ったり、一緒に昼寝をすることさえあった。
彼らは親友になったのである。
でも残念なことが起こった。二頭はケンカをして、ヤギはトラの囲いから出されてしまった。
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二匹が住むサファリパークでディレクターをしているドミトリー・メゼンチェフは、二頭が1月26日にケンカをしたと話した。
チムールにはいじめ癖があり、アムールはついにいじめられるのに我慢できなくなったようだと、メゼンチェフは語った。


「チムールはアムールが寝ている時、角や足でアムールを突いて斜面から突き落としたんだ」とメゼンチェフは言う。
「アムールは起きると、チムールを歯でくわえ、子猫のように振り回してから投げ捨てた。そしてそれから、また横たわって眠りについた。」
チムールは囲いから出され、治療を受けている。

メゼンチェフは、アムールは決してチムールを殺したいと思ったわけではないだろうと言う。
もしトラがヤギを殺したければ、とっくの昔にやっていただろう。今までアムールはよく耐えていたと、びっくりするほどだよ。厚かましいチムールをずっと大目に見てやってたんだから」と、彼はシベリアンタイムズに語った。
しかし、トラとヤギをまた一緒にすると言うのは「早すぎるだろう」とも付け加えた。「今はヤギはゆっくりして怪我から回復する必要がある」
チムール、早く治ってね!
友情が復活することも願っているよ。
訂正
サファリパークの広報担当者が、この物語は嘘だったと話しました。トラは空腹にならないよう、十分にエサを与えられていたため、ヤギを襲わなかっただけ、とのことでした。訂正いたします。