第一次世界大戦で兵役に就いた多くの軍人たちが経験したのは恐怖だけではありません。彼らは「顔を損なう」という過酷な現実にも直面しました。

100年と少し前、アンナ・コールマン・ラッドは怪我をした兵士たちの生活を良くするためにできることを探しました。

アンナはフランシス・ダーウェント・ウッドに刺激を受けました。彼もまた彫刻家であり、「Tin Noses Shop (ブリキでできた鼻の店)」でひどい怪我を負ったイギリス人兵士たちを助ける活動を行なっていました。

アンナの目的は、兵士たちの自尊心を回復すること。多くの兵士たちが彼らの変わり果てた姿に、周囲の人々がどのように反応するか心配していたからです。

彼女は「Studio for Portrait Masks (ポートレートマスクのスタジオ)」という店をパリで開き、1年半以上をかけて同僚たちとともに100個以上の手作りのマスクをフランス人兵士たちに届けました。

当時も手術や皮膚移植は1つの選択肢でした。しかし、中には手術では再建できない怪我を顔に負った兵士も。彼らを助けたのがアンナの作るマスクでした。

ポートレートマスクのモデルは兵士たちが怪我をする前に撮影した写真。

彼女は怪我をした兵士の顔を石膏で型どるところから始めます。

兵士が口ひげが欲しいと言えば、口ひげをつけることも。

しかし、残念ながら彼女のスタジオは閉鎖。

彼女の偉大な慈善活動に対し、フランス政府は1932年にレジオンドヌール勲章を授与しました。

アンナの人生と作品をもっと見たい場合は、Smithsonian website から私たちの用意した彼女の情報に関するウェブページを見てください。
この記事は英語から翻訳・編集しました。