4歳の女の子が作った「妖精の庭」に、本物の妖精がやってきた!その正体は…
誰かの1日を心温まる時間に変える、ちょっとした行動。「優しい気持ちを行動に移してみるだけで、たちまちまた毎日に意味が生まれる」❤️
世界中の誰もが、心がほっこりする出来事をいつも以上に必要としているこのごろ…

カリフォルニア州に住む4歳のエリアナちゃんも、そのひとりだった。
View this photo on Instagram
↑写真に写っているのがエリアナちゃん。
エリアナちゃんは、新型コロナの感染が拡大しはじめたころ、家から出られず誰にも会えない生活に、少しさみしい思いをしていたという。
そこで両親と一緒に、家の外に「妖精の庭」をつくることに!

素敵な妖精の庭が完成👏
しばらくすると、近くに住むフォトグラファーのケリー・ビクトリアさんが、近所の家にかわいらしい庭が現れたのに気がついた。
View this photo on Instagram
写真:ケリーさん本人。
ちょうど個人的につらい時期を送っていたというケリーさん。
妖精の庭を見てすぐに「これは何かしなくちゃ」と思ったという。
そこで、「妖精のサファイア」になって手紙を書くことにした。
「サファイアという名前の妖精になり、『とってもきれいな庭だったのでこの木に住むことにしました』とエリアナちゃん宛てに手紙を書きました」
「その手紙は、夜の散歩に出たときに木のそばに置いておきました」
さらに、「私からの3つのお願いを実行してくれたら、魔法のさいころをプレゼントします」とケリーさんは手紙に書いた。

3つのお願いは以下の通り。
1.大切な人が嬉しくなることを伝える
2.誰かのためにお手伝いをする
3.いつも人に優しく勇気ある子でいる
返事がくるとは思っていなかったが、翌日、エリアナちゃんからの手紙が置いてあった。
手紙には、「言われたお願いごとを全部やりました」と書かれていた。
サファイアが妖精の仲間たちに見せられるよう、好きな動物の絵もそえてあった。
約束どおり、エリアナちゃんには「妖精サイコロ」が、ケリーさん扮するサファイアからプレゼントされた🎁
写真右:ケリーさんがエリアナちゃんに送った妖精サイコロ。
こうして、エリアナちゃんと妖精サファイアの夢のような交流が始まる。
「毎晩、やりとりをするうち、本当につらく悲しかった私の毎日に目的ができました」とケリーさんは語った。
「毎日が楽しみになり、エリアナちゃんに贈るお絵かきの道具や、小さなかわいいプレゼントを選んだりするようになりました」と続けた。
しばらくすると、エリアナちゃんから「妖精サファイアの写真が見たいです」という内容の手紙が届いたという。
ケリーさんは、昔ハロウィンで使った衣装を着て、エリアナちゃんの希望に応えた。
しかし、手紙のやりとりを始めて9カ月ほど経ったころ、悲しいお別れがやってくる。エリアナちゃんの引っ越しが決まったのだ。
ケリーさんは、お別れのストーリーを考え、手紙でエリアナちゃんに説明した。
「それぞれ新しい冒険に旅立つときがきたんだ、と思ってもらえるように」とケリーさんは当時の思いを振り返った。
「すると引っ越す前に、何らかの形で私に会いたい、とエリアナちゃんとお母さんが言ってきたんです」
View this photo on Instagram
引っ越しのタイミングに合わせ、ふたりは遂に対面を果たした👏
もちろん、新型コロナに感染していないことをしっかり確かめてから…!

「一緒に座って1時間くらいおしゃべりしました」
「エリアナちゃんは妖精の暮らしについてたくさんの質問をしてくれました」
「前もって予測していた質問もあったし、思いがけない質問もありました」

「本当にすばらしい、これまで生きてきたなかでもすごく意味のある、心に残る時間でした」
「いつかエリアナちゃんが大きくなったとき、この数カ月の間、彼女が私を必要としてくれたのと同じくらい、私も彼女が必要だったんだということを分かったもらえたらいいな、と思います」
この話がTwitterで拡散されたあと、ケリーさんは心の込もったメッセージを発信している。

「私は何も立派なことをしたわけではありません。エリアナちゃんには本当にすばらしい力がある」
「今はまだ気づいていないかもしれないけれど、私にとって大きな助けになってくれました」
「私は何も特別なわけではありません。誰でも、誰かにとってのサファイアになれると思います」

「暗く沈んだ気持ちになって前に進めず、もう抜けだせないような気がすることもたくさんあります」
「それでもちょっとした優しい気持ちを行動に移してみるだけで、たちまちまた毎日に意味が生まれる…」
「自分でも気づかないうちに、何がそんなにつらかったのか思い出せなくなっていたりするものです」
ケリーさんはInstagramにそう綴った。
今は誰もがいつも以上に、心のよりどころを必要としている。子どもたちはなおさらそうだ、とケリーさんは語る。

「子どもたちもこの状況を一緒に経験し、大人の私たちがどう行動したかを見て、覚えているはずです。今回のようなことは誰にだってできます!」とケリーさんはBuzzFeedに語った。
誰かの1日を心温まる時間に変える、ちょっとした行動。した人にもしてもらった人にも、思いがけない素敵な何かが起きるかもしれない。

ふたりのエピソードの詳細は、ケリーさんのTwitter(英語)で読むことができる。
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:石垣賀子 / 編集:BuzzFeed Japan