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「後悔はしていなくても、悲しんでいい」中絶を経験した女性が、SNS上で “話す場所” を作った理由

自身も人工妊娠中絶を経験したケイリンさん(19)が、中絶当事者が話し合えるプラットフォームを設立。「自分の決断を後悔していなくても、悲しみを感じたり、『もしあのとき…』 と悩んだりしてもいいのです」と話します。

中絶の是非を巡って、激しい論争が行われているアメリカ。

そんな中、自身も中絶を経験したケイリン・ウェストンさん(19)が投稿した、あるTikTok動画が話題を呼んでいます。

@kaylynweston

You are not alone 💛 Please do not come here to spread hate and negativity, we are already in pain #abortion #therealtruth #hearourvoices #Women #love

♬ Turning Page - Sydney Rose

ケイリンさんの実体験から動画は始まります。「1年前、妊娠が判明。正しい決断だと思い、私は中絶を選択しました」

投稿には、中絶を経験した人からのコメントが多く集まりました。彼女たちもまた、ケイリンさんのように「自分の決断を後悔しているわけではないけど、思い悩んでいる」と言います。

「女性が中絶の悲しみを乗り越えるのには、何年もかかることがあります。多くの人にとって、中絶は生涯にわたって背負い続ける重荷になることが多いのです」とケイリンさんは話します。

「中絶に対しての最大の誤解は、女性が中絶をすることで幸せになり、その後は自由だ、と思われること。実際には全く逆のことが起こることもあります」とケイリンさんは続けます。

他にも、中絶を経験した多くの女性からケイリンさんの元にコメントが届きました。

「私たちの苦しみは、必ずしも後悔から来るものではありません。自分の決断を後悔していなくても、悲しみを感じたり、『もしあのとき…』 と悩んだりしてもいいのです」

ケイリンさんは、中絶の悲しみについて当事者同士が話し合えるフェイスブックページを設立。このような場所を作ったきっかけをこう話します。

「すべての痛みや悲しみが和らぐとは言えませんが、同じ経験をした女性同士、どこか話す場所があれば、自分が独りではないことが分かる。少しでも女性の心の痛みが軽くなれば…と思っています」

「同じ痛みを乗り越えようとしている同士が話すことで、自分が経験している痛みを言葉にできる…中絶してからはじめて、自分は独りではないことに気づくのです」

「全国のにんしんSOS相談窓口」はこちらから👇

一般社団法人全国妊娠SOSネットワーク

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:オリファント・ジャズミン