「目を大きく…顔は小さく…」美の基準が現実離れする若者たち。ある女性が加工なしの写真を投稿する理由

    元大学生アスリートの女性が、動画加工アプリを使う前と後の比較動画を投稿し、話題を呼んでいます。

    備考:この記事には、摂食障害やうつに関する記述があります。

    加工アプリ。ソーシャルメディアを使う人なら、きっと一度は使ったことがあると思います。顔の輪郭、目の大きさ、足の長さや胸の大きさまで変えることができて、写真を修正したいときに便利ですよね。

    そんな加工アプリですが、写真だけではなく「動画」も加工できるって知っていましたか?

    加工アプリが人気を集めるなか、元大学生アスリートのヴィクトリア・ギャリックさんが、動画加工アプリを使う前と後の比較動画を投稿し、話題を呼んでいます👇

    現在、ヴィクトリアさんは自身のソーシャルメディアで「ボディ・ポジティビティ」を発信しています。

    ボディ・ポジティブとは、社会が押し付ける美の定義ではなく、ありのままの自分の体を愛そうという考えのことです。

    👇左が加工あり。右が加工なし。

    最初の投稿後、ヴィクトリアさんは、動画がどのように加工できるのかを詳しく説明した動画も投稿しています。

    「動画も加工できることを知って、驚いている人がたくさんいました」とヴィクトリアさんは話します。

    ヴィクトリアさんの投稿は、加工アプリが、TikTokの主な視聴ユーザーである10代や20代の若者に「現実離れした完璧な美の定義」をすり込んでしまうのではないか、と考えるきっかけになりました。

    また彼女自身も、ソーシャルメディアに存在する現実離れした美の基準で悩んだ経験者のひとりでした。

    「私は、自分が充分な存在ではないと常に感じていました。周りは完璧な人生を送っているけど、私はそうではない、と思っていたのです」

    臨床心理士のジェシカ・ブラウン氏によると、このようにネット上のイメージと、自分の価値を比べてしまうのは珍しいことではないといいます。

    「加工自体が必ずしも問題ではなく、加工された写真や動画をみている側が、それを『本当の姿』だと思ってしまうことが問題なのです」とブラウン氏は説明します。

    「個人に与える影響がどのようなものであっても、ソーシャルメディアがなくなることはない。しかし、私たちにはひとつの選択肢が残されています」とブラウン氏は続けます。

    「私のアカウントには、フォトショップや加工している写真は一切ありません。私が持っているコンプレックスを共有することで、『自分はひとりではない』とみんなに知ってもらいたいです」とヴィクトリアさんは話します。

    「自分のアカウントを通して、みんなが自分を他の人と比べるのをやめ、ありのままの自分を受け止めることが自然なことになってほしい」とヴィクトリアさんは締めくくりました。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:オリファント・ジャズミン