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2020年5月17日

女性たちはどのように生き、どう扱われてきたのか。写真が語る130年

「ナショナル ジオグラフィック」が世界のあらゆる場所の女性を写した400枚の写真。

ナショナル ジオグラフィックの歴史が始まった瞬間、そこに女性の姿はなかった。

世界の情報を発信する雑誌「ナショナル ジオグラフィック」が創刊したのは1888年10月。

33人の男性が設立に携わったが、誌面に掲載する写真に女性が初めて登場したのはそれから8年後、1896年11月のことだった、と同誌英語版編集長のスーザン・ゴールドバーグはいう。

女性が生きる様子を伝える400枚の写真

Akiko Kobayashi / BuzzFeed

スーザンは創刊以来10代目、女性としては初の編集長だ。

「女性がこのような役職に就くなど、かつて誰が想像できただろうか」

米国で女性の参政権が認められてから100周年を記念し、同誌が記録してきた写真から、女性たちの歴史、挑戦、勝ち取ったものを語る400枚を集めた。

その日本語版『Women ここにいる私』は厚さ4センチ近い写真集で、2020年4月に刊行された。掲載されている写真の一部を紹介する。

Pdil Hasselblad / KEYSTONE VIEW CO

アメリア・イアハートは、女性として初めて大西洋単独横断飛行を成功させた後、燃料タンクの故障により北アイルランドへ到着した。記録達成を喜ぶ支援者たちの姿も見える(1932年)

Charles Allmon / CHARLES ALLMON/National Geographic Creative

ブラジルのリオデジャネイロにあるコパカバーナプロムナードで、ダックスフントと散歩をする女性(1955年)

Karen Kasmauski / KAREN KASMAUSKI/National Geographic Creative

バングラデシュのサリー工場で、染めたばかりの布のあいだを歩く女性(1994年)

Ami Vitale / AMI VITALE/National Geographic Creative

先住民によって所有・運営されるゾウの孤児院「レテティ・エレファント・サンクチュアリ」で初めての女性飼育員の一人、メアリー・レンジーズ。女性への固定概念が覆され、女性にさまざまな役割が与えられるようになった。

初期の写真では、女性は民族衣装を着ていたり、唇の色が赤く補正されたりしていた。

その後、1964年に働く女性が初めて表紙に登場し、1985年には難民の少女が、2017年にはトランスジェンダー女性が登場した。

「ナショナル ジオグラフィックの歴史の大半において、写真家や被写体にあまり多様性が見られなかったのは事実だ。それでも、私たちは確実に進歩を遂げているといえよう」

Amy Toensing / AMY TOENSING/National Geographic Creative

フランス、パリのボージュ広場でパートナーとの時間を楽しむ2組の同性カップル。数十年前にはとても見られなかった光景だ(2006年)

Amy Toensing

力強く武術を披露するトンガ防衛局の職員たち(2007年)

Maggie Steber / MAGGIE STEBER/National Geographic Creative

カロリン・シアー(右)とシェリル・ディグスの姉妹は、致死性家族性不眠症の家系の出身だ(2009年)

Ralf Dujmovits / RALF DUJMOVITS

中国のカラコルム山脈で、ルートに沿って貼られたロープを確認する登山家のゲルリンデ・カルテンブルナー(2011年)

Lynn Johnson / LYNN JOHNSON/National Geographic Creative

米国ペンシルベニア州ランカスターで、母親を称えるナバホの伝統行事、「ブレッシングウェイ」を受ける妊婦(2012年)

Paul Nicklen / PAUL NICKLEN/National Geographic Creative

米国・ハワイのマカはビーチ沖で、波の下へ潜ってサーフスポットを目指す地元の女性2人(2013年)

Lynn Johnson / LYNN JOHNSON/National Geographic Creative

スーザン・ポッターは自身の体を科学研究のために提供した。彼女の遺体は冷凍され、ポリビニールアルコールで防腐処置を施されたあと、ミリ単位の厚さで2000の部位に切り分けられた(2015年)

Ami Vitale / AMI VITALE/National Geographic Creative

中国の碧峰峡パンダセンターで、来園客からよく見えるように赤ちゃんパンダを抱きかかえる飼育員(2015年)

Sebastian Liste / Sebastian Liste/NOOR for National Graphic Creative

コロンビアのボゴタで、独立記念日を祝って写真を撮る女性兵士たち(2016年)

Amy Toensing

インドのゴピナート寺院で、ホーリー祭を祝う女性たち。かつて未亡人はこの祭りへの参加を禁止されていた(2016年)

Greg Davis / Greg Davis/National Geographic Creative

しばし未来に思いを馳せる、医師のカランブ・リンゲラ。彼女はケニアのメルで「国際平和イニシアチブ」を創設した(2016年)

Karla Gachet And Ivan Kashinsky / KARLA GACHET AND IVAN KASHINSKY

ウィッティア大学の卒業を祝う、女子学生団体「パーマー・ソサエティー」の会員たち。ウィッティア大学は、米国内でもとりわけ多様性の高い大学として知られる(2017年)

巻末には、#MeToo 運動のきっかけとなったビル・コスビー、ハーベイ・ワインスタインらの裁判で活躍した弁護士のグロリア・アルレッドや、アメリカ女子サッカー代表のアレックス・モーガンら24人の女性たちのインタビューもおさめられている。

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Contact Akiko Kobayashi at akiko.kobayashi@buzzfeed.com.

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