Posted on 2018年6月14日

    「悲しみに負けない。絶望で終わらせない」 虐待をなくすために、タレントが伝えたいこと

    #こどものいのちはこどものもの というハッシュタグを使って呼びかけています。

    東京都目黒区で、5歳の女の子が両親からの虐待によって亡くなった事件を受けて、「自分たちに何かできることはないか」と模索した子育て中のタレントたちが、声をあげ始めています。

    提供写真

    イラストエッセイストの犬山紙子さんの呼びかけに、子育て中のタレント4人が賛同し、6月13日、"作戦会議"を実施。

    それぞれ、自分にできることを #こどものいのちはこどものもの というハッシュタグとともに表明し、呼びかけていくことになりました。

    総合的な虐待防止策を求める署名キャンペーンの共同発起人になったほか、今後、自分の出身地や関係のある自治体に、虐待防止の対策を進めるよう申し入れをすることも検討しているそうです。

    それぞれ、写真とともにメッセージを表明しています。


    眞鍋かをりさん

    Kawori Manabe

    「虐待 なくすには」

    今までこんなワードで検索をかけたこと、ありませんか?

    私も、もう何度調べたかわかりません。

    虐待のニュースを目にするたび、胸が潰れそうなほどつらく、何か自分にできることはないかと探しました。

    だけど、いつもそれ止まり。

    個人で何をすべきかなんてわからないし、どこに聞けばいいかもわからない。結局、日々の子育てに追われて自分の子どものことで精一杯になってしまう…。

    そんな中、5歳の女の子が親から酷い扱いを受けて命を落とすという、痛ましい事件が起こりました。

    何の罪もない、たった5歳の女の子がどんな気持ちで毎日を過ごしていたかと思うと、心が引き裂かれそうです。

    これまで幾度となく虐待死のニュースが報じられてきたのに、何も変わらなかった。あんなに可愛らしく大切な子どもの命を救うことができなかった。

    この先も変わらないのなら、絶望しかありません。

    今度こそ、変えることはできませんか? ただ悲しむだけじゃなく、ただ怒るだけじゃなく。

    ひとりでは動けなかったとしても、たくさんの声が集まれば、大きな力になるはずです。

    眞鍋かをり(タレント)1980年生まれ、愛媛県出身。横浜国立大学在学中から芸能活動を始め、テレビ・CM・執筆など幅広く活動。現在、「日経DUAL」で子育てや働く女性についてのコラムを執筆中。2015年に結婚、出産。

    Twitter : @KaworiM0531 / オフィシャルブログ


    福田萌さん

    Moe Fukuda

    我が子が生まれて
    子どもが生きていることって、
    それだけで奇跡だと日々実感しています。

    いつもまっすぐで純粋で
    自分は愛されていると信じて疑わない子どもたち。

    どの子もおんなじ、
    1つの大切な命です。
    それを守れるのは私たち大人。
    この世に生まれてきてくれた大切な命を
    1つでも多く守るために
    いてもたってもいられない気持ちになり
    私も声をあげたいと思いました。

    福田萌(タレント)1985年生まれ。岩手県出身。横浜国立大学卒業。2007年から日本テレビ『ラジかるッ』に出演。2012年に結婚、2013年に長女を出産。2017年長男を出産。現在は雑誌やテレビでマルチに活躍中。

    Twitter : @fukudamoe / オフィシャルブログ


    坂本美雨さん

    Miu Sakamoto

    虐待のニュースを見るたびに、体が引き裂かれるような痛みを感じ、何か動きたい、何かできることは、と思っていました。そして、虐待してしまう精神状態に陥る危険性は自分にも、誰にだってある、ひとごとじゃない、とも感じています。

    先日、2歳の娘と結愛ちゃんへのお花を買い、「これあげにいこうね」と言ったときに「なんでー?お誕生日だからー?」と無邪気に答えた娘に、何も言えなくなってしまいました。お花は、お祝いにもらうもの。子どもにとっては、いつまでもそうであってほしい。

    もう子どもへの献花なんてしたくない。

    一人も死なせたくない。

    坂本美雨(ミュージシャン)東京 / ニューヨーク育ち。1997年、Ryuichi Sakamoto feat. Sister M名義での「The Other Side Of Love」でデビュー。音楽活動に加え、ナレーションや執筆、またTOKYO FM他JFN全国ネット「ディアフレンズ」のパーソナリティを担当。大の愛猫家であり、動物愛護活動も力を注ぐ。2015年に娘を出産。

    Twitter : @miusakamoto / Instagram : @miu_sakamoto / オフィシャルサイト


    ファンタジスタさくらださん

    Fantasista Sakurada

    結愛ちゃんのニュースを見た夜、耐えきれず声をあげ顔を覆って泣いた。

    娘と同じ年の女の子の小さないのちが大人の手によって絶たれたという事実。

    悲しさに負け、すべてを遮断したけれど、ずっと頭から離れずにいたのは、逃げる自分のままではなにも守れないと知っていたからだと思う。

    虐待で亡くなる子をひとりでもなくしたいです。自分にできることを、始めたいと思います。

    ファンタジスタさくらだ(タレント) 2010年あやまんJAPANメンバーとしてデビュー。ぽいぽいというキャッチーなフレーズと過激なパフォーマンスでブレイク。2012年スチャダラパーBoseと結婚後、妊娠をきっかけにグループを卒業。2013年娘を出産。産後、育児の傍らオリジナルブランド「s.f sukoshifushigi」をオープンさせた。

    Twitter : @fa_sakurada / instagram : @fantasista_sakurada / 公式サイト


    犬山紙子さん

    Kamiko Inuyama

    これまで、私たちが行動したら救えた子どもの命、傷ついた心があります。

    今こうしている間もあります。
    何万人もの子どもが今、傷ついています。

    子どもの命は子どものものなのに。

    最大限、子どもが守られる国にしなければ。
    何万の子どもが不当な扱いを受けてるなんて、悲しすぎる。
    もっともっと良くしていかないと。

    何もできないとこれまでは思っていたけど、ただつぶやくだけでも変えられることがあると思いました。確信しました。

    ハッシュタグを作ったら、みんなの子どもをまもりたいという声がたくさん集まって、それが力となり、議員さんたちに届いています。

    私はこれからSNSを使ってたくさんの意見を可視化して議員さんに届けたり、取材をしたり、文章を書いていきたいと思っています。

    犬山紙子(イラストエッセイスト)『負け美女 ルックスが仇になる』でデビュー。SPA!やananなどに多数連載を持ち、テレビやラジオなどにコメンテーターとしても出演中。

    Twitter : @inuningen / Instagram : @inuyamakamiko / 公式ブログ


    #こどものいのちはこどものもの

    虐待のニュースが辛くてたまらないけれど、自分にできることが見つからない。でも、どうにかしたい。 そう思っている人、このハッシュタグとともに自分の思いを呟いて、共有しませんか。 それが力になります。 #こどものいのちはこどものもの

    ハッシュタグ #こどものいのちはこどものもの は、獨協大学特任教授でコラムニストの深澤真紀さんが、この活動のために以下のような思いで考案しました。

    日本では、子どもを道連れに死を選ぶ親の行為を、殺人ではなく一家心中と呼んできた。

    そして、子どもが命を落とすほどに虐待されていても、親元から離すことすらできない。

    子どもの命は親のものだと、どこかでそう思ってしまってきたからだ。

    しかし、子どもは生まれたその時から、その心も身体も、命すべてが子ども自身のものなのだ。

    私たち大人は、子どもが自分の命を守れるようになるため、手助けしていく存在でしかない。

    1989年に国連で採択された「子どもの権利条約」(日本は1994年に批准)は、成長段階にある子どもへの配慮や保護される権利を保障しながらも、子どもを主体性のある権利の保持者としてはっきりと位置づけ、大人と同様にひとりの人間としての人権を認めている。

    このハッシュタグは、子どもにも読めるよう、すべてひらがなにしている。

    「こどものいのちはこどものもの」であることを、大人だけでなく、なにより子ども自身が知ることから、はじまるのだ。

    呼びかけを始めた5人は、こう話しています。

    「このハッシュタグは、みなさん自由に使ってください。児童虐待のことを考え、何か行動したいけど何をしていいかわからないという方は、ハッシュタグをつけてつぶやくだけでも、一つの力になると思います。実際に動いた方も、報告のためにこのハッシュタグをどんどん使ってください」


    BuzzFeed Japanは、児童虐待や子どもの権利に関する記事に #ひとごとじゃない のハッシュタグをつけて、継続的に配信していきます。

    この活動の発端は、思いきり泣き、そして考えた。私にできること。児童虐待は #ひとごとじゃない という記事にまとめています。


    Contact Akiko Kobayashi at akiko.kobayashi@buzzfeed.com.

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