「ちょっと押して」 ”車イスヒッチハイク”で日本全国の旅 脳性まひの元歌舞伎町ホストの挑戦

    目標は、2年で47都道府県。「後押し」をもらいながら進む、感謝と笑顔の旅。

    車椅子を押してもらって、どこまでいけるかな?

    路上で「車椅子を押してください」と声をかけ、”親切のリレー”で日本を旅しよう、という前代未聞のヒッチハイクがはじまった。

    挑戦しているのは、寺田ユースケさん(26)。4月22日正午に、東京の国立競技場駅を出発した。まず目指すのは、山梨県。

    Facebook: HELPUSH

    ちょっと寒そうですね。

    「HELPUSH」と名付けたこのプロジェクト。なぜこんな取り組みを? BuzzFeed Newsは寺田さんに聞いた。

    寺田さんは、脳性まひによって生まれた時から足に障害があり、ふだん車椅子を使っている。

    2年ほど前のこと。東京のある駅の改札を出ると、10メートル先に階段があった。手すりにつかまれば階段をのぼることはできるので、駅員に「車椅子を運ぶのを手伝ってください」と頼んだ。すると「そこは管轄外なので手伝えません」と断られた。

    そのことを友人にこぼすと、友人はこう言った。

    「そんなの、道行く人に『ちょっと助けて』と言えばよかったじゃん」

    「僕は『ちょっと助けて』と言えない自分に気がつきました。一方で、親や友人など身近な人には、助けてもらって当たり前だという感覚もありました。駅員に断られたことにも腹を立てていたんです。相手の事情を考えられていませんでした」

    そして、これまでの自分のことを振り返る。

    自分は「障害者」じゃない。みんなと同じだ、と思いたかった。

    歌舞伎町でホストになり、気づいたこと。

    自分の努力だけでなんとかなったわけじゃない。

    初日に目的地の山梨へ。

    2日目は富士山を観光。

    さすがの”芸人魂”。

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    「押してくれた人に、押してよかった、と思ってもらえるように、旅のゴールまで頑張ります頑張ります」と寺田さん。

    いまどこにいるの? 旅の様子はこちらから確認できます。

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    車椅子を押してみると、道路のちょっとした段差や勾配、お店の入りづらさ、地下鉄の使いづらさに気がつきます。

    見かけたら、声をかけてみませんか。「ちょっと押しましょうか?」と。

    サムネイル:yusuke terada