車椅子を押してもらって、どこまでいけるかな?
路上で「車椅子を押してください」と声をかけ、”親切のリレー”で日本を旅しよう、という前代未聞のヒッチハイクがはじまった。
挑戦しているのは、寺田ユースケさん(26)。4月22日正午に、東京の国立競技場駅を出発した。まず目指すのは、山梨県。
「HELPUSH」と名付けたこのプロジェクト。なぜこんな取り組みを? BuzzFeed Newsは寺田さんに聞いた。
寺田さんは、脳性まひによって生まれた時から足に障害があり、ふだん車椅子を使っている。
2年ほど前のこと。東京のある駅の改札を出ると、10メートル先に階段があった。手すりにつかまれば階段をのぼることはできるので、駅員に「車椅子を運ぶのを手伝ってください」と頼んだ。すると「そこは管轄外なので手伝えません」と断られた。
そのことを友人にこぼすと、友人はこう言った。
「そんなの、道行く人に『ちょっと助けて』と言えばよかったじゃん」
「僕は『ちょっと助けて』と言えない自分に気がつきました。一方で、親や友人など身近な人には、助けてもらって当たり前だという感覚もありました。駅員に断られたことにも腹を立てていたんです。相手の事情を考えられていませんでした」
そして、これまでの自分のことを振り返る。
自分は「障害者」じゃない。みんなと同じだ、と思いたかった。
歌舞伎町でホストになり、気づいたこと。
自分の努力だけでなんとかなったわけじゃない。
初日に目的地の山梨へ。
2日目は富士山を観光。
さすがの”芸人魂”。
いまどこにいるの? 旅の様子はこちらから確認できます。
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車椅子を押してみると、道路のちょっとした段差や勾配、お店の入りづらさ、地下鉄の使いづらさに気がつきます。
見かけたら、声をかけてみませんか。「ちょっと押しましょうか?」と。
サムネイル:yusuke terada