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「女子力高い」ではなく「器用だね」と言おう。若者たちが真剣に考えたこと

私たちが今からできること

ジェンダー平等を考えるシンポジウム「HeForShe すべての人が輝く社会を目指して〜Genaration Z からの提言」が10月14日、東京都渋谷区の国連大学であった。UN Womenと資生堂が主催し、BuzzFeed Japanはメディアパートナーとして参加した。大学生・高校生ら若い世代を中心に約300人が会場に集まった。 

「HeForShe」とは、ジェンダー平等を推進するための連帯運動。女性たちが直面している不平等や差別をなくすために男性も含めたすべての人が関わること、ジェンダー平等が達成されれば、すべての人々の利益になる、としている。2014年9月に、親善大使のエマ・ワトソンがキャンペーンの立ち上げを発表した。

若者の可能性を引き出せていない

この日のイベントでは、ラクシュミ・プリ UN Women事務局次長がオープニングスピーチを担当。以下、要旨を抜粋する。

「ジェンダー不平等はまさに家庭、職場、学校、遊び場で日常的に目にするもの。そのせいで、若者たちの最大限の可能性を引き出すことができなくなっている、世界ではいまだに、平等を達成できている国はありません。私たちはこれを早く進めていなければなりません」

「さまざまな差別・区別があります。子どもなのに結婚を強いられ、賃金格差があります。『ガラスの天井』という言い方もあります。多くの女性たちは、いわゆるインフォーマルな形式の労働を迫られています。ほとんどの女性は社会的な保護を受けていない。家庭内で無償労働をしている場合も多い。十分に経済的なポテンシャルを生かせていない。政治の世界でも女性の参加は限定的です」

「日本の社会は、調和を大事にします。ジェンダー平等は平和、調和、繁栄にとって非常に重要。UN Womenでは、女性のエンパワメントは若い男性から始まると思っています。リーダーシップを発揮するのは皆さんからです。皆さんはこの時点でリーダーなのです」

「どう変えるか。みなさんが変えるのです。ボトムアップを草の根からスタートすることが必要です。ブロックを一つずつ積み上げていくように、皆さんと一緒になって牽引していきたい」

ずぼらな表現から「ステキワード」に

続いて研究者らのパネルディスカッションがあり、大学生・高校生からの「提言」に移った。発表したのは、中学・高校5校と、中央大学・名古屋大学・お茶の水大学の3大学の代表者ら。BuzzFeed Japanニュースエディターの筆者が、講評者の一人を務めた。

名古屋大学の発表のテーマは「表現」。会話の中で何気なく出てくる「女子力高い」「女々しい」「男なら」といった表現が、性別に基づいた固定観念を広めることになる、と寸劇を交えて発表した。こうしたネガティブなステレオタイプが広がると、それに沿ったパフォーマンスをしてしまい、個人の能力や魅力を制限することになる、とも指摘した。

そのため、「ずぼらな言葉」であるステレオタイプワードを「ステキワードに変えよう」と提言。「女子力高い」→「器用」、「女々しい」→「繊細」、「男なら」→「友達なら」など、性別や役割を押し付けない具体的な表現に言い換えた。「多様でクリエイティブなコミュニケーション」を提案して、プレゼンを締めた。

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郁文館夢学園グローバル高校は「人とメディアのコラボレーション」と題して、男女以外の性別への理解が進まない一因としてメディアの影響があると指摘。タレントの「キャラ」がそのままLGBTQのイメージになってしまったり、「ヒーロー」として人生で初めて憧れる戦隊ものの番組にLGBTQが登場しなかったり。

「幼い頃に染み付いた価値観によって、本音を言いづらい環境になっている」として、自分たちにできることは、言葉にして声を上げていくことだ、と訴えた。

このほか、家事や育児が女性だけの負担にならないよう「女性の"must”を変える」ためにライフステージ別に現状を改善していく案や、世代間で協力できることを模索する案など、自分たちができる具体的な提言が多く上がった。


BuzzFeed Japanは10月11日の国際ガールズ・デー(International Day of the Girl Child)にちなんで10月6日〜15日、女性たちを応援する記事を集中的に配信します。

国連機関UN Womenと資生堂のプロジェクトのメディアパートナーとして、誰もが好きなことができ、なりたい自分をめざせるように、ポップでかっこよく役に立つコンテンツで応援します。期間中、BuzzFeed Japan公式のFacebookやTwitterで該当する投稿をシェアまたはリツイートしていただくと、「1シェア=10円」に換算。ジェンダーの平等のためのキャンペーンHeForShe(UN Women)に合計額を寄付します(※寄付の対象期間は終了しました)。

BuzzFeed JapanNews



Akiko Kobayashiに連絡する メールアドレス:akiko.kobayashi@buzzfeed.com.

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