2020年5月20日

    「お祝いは仕方なくやるものじゃない」 まったく新しい結婚式のかたちが生まれた

    ご祝儀袋、ヒール靴、交通費......。結婚式をオンラインでやってみたら、従来の結婚式の「不要なこと」が見えてきました。

    完全オーダーメイドのオリジナルウエディングブランド「CRAZY WEDDING」を運営するCRAZYが5月20日、オンライン結婚式サービス「Congrats(コングラッツ)」を発表した。

    新型コロナウイルスの影響で、結婚式や披露宴を中止したり延期したりするカップルが多い中、オンライン結婚式のサービスはいくつか登場しているが、Congratsは基本料金0円から。

    CRAZYの森山和彦社長は「『仕方なくオンライン』ではなく『まったく新しいお祝いの場』を提供したい」と話す。

    ブレストを公開生配信

    BuzzFeed

    公開ブレストに参加したCRAZYの森山和彦社長(左下)とGOの三浦崇宏代表(右下左)ら

    森山社長は「Congrats」を発表した後、広告・PRを手がける「The Breakthrough Company GO」による「プロブレ」に参加し、このサービスを初めて使う人たちが共感するようなキャッチコピーを一緒に考えてほしいと依頼した。

    「プロブレ(プロによるブレスト)」は、コロナ禍に悩む企業や自治体の事業変革を支援しようと、GOのクリエイターらが無償でアイデア出しをするという期間限定の取り組み。

    GOの三浦崇宏代表によると、約200の企業・団体から応募があり、うち約30社に実施する予定。CRAZYは初めての実施例として、ブレストの様子を生配信で一般公開した。

    基本料金0円からの結婚式

    CRAZY

    「結婚式をする意味よりも、金額や労力をかける大変さが上回っているのではないか」と分析する森山社長

    森山社長によると、新型コロナウイルスの感染拡大によるウエディング業界への影響は大きく、結婚式の延期、中止が3月から相次いでいた。4月から5月にかけては同社でも1件の開催もなく、オンラインサービスの開発を進めていた。

    「再び実施されていくようになっても、第二波も予想される中で、コロナと共に生きる時代に結婚式をどのような様式でしていくかは大きな課題です」

    「結婚式は一人でするものではないため、外部環境の影響を大きく受けますし、時代によって意味や価値が変わっていきます。本当に望まれる結婚式とは何なのか。オンラインにすることで見えてくることもあります」

    Congratsで結婚式をする場合は、専用のチケットサイトを開設し、ガイダンスに沿ってゲストを招待する。オンライン会議サービスで当日の催しを配信し、お祝い金を受け取れる。基本料金が0円で、費用はお祝い金から差し引かれる10%の決済手数料だけというプランもある。

    結婚式の不自由を解決する

    CRAZY / Via crazy.co.jp

    「プロブレ」でキャッチコピーを考えるにあたり、GOの三浦代表はこう提案した。

    「コロナの影響で仕方なくオンラインで結婚式をするというのは悲しい。仕方ないお祝いなんてあっちゃいけない。結婚式の代替ではなく、まったく新しい、あえて選ぶオンライン結婚式なのだというメッセージをしっかり届けてはどうか」

    具体的なコピーの案は、リモートの常識を覆す「愛は距離を越える」や、実は披露宴のほうが高砂にいる新郎新婦とゲストの心理的距離は遠いのではないかという皮肉を込めた「いちばんそばでお祝いしてもらえる」など。

    またCRAZYが2019年、結婚式の「こうすべき」を問い直すために発信したプロジェクト「#結婚式に自由を」で集まった声をもとに話すうちに、ブレストは「結婚式の不自由あるある」に発展。

    ドレスやヒール靴での参加がつらかった、ご祝儀袋を買いに走る時間が惜しい、準備でパートナーとケンカになる......などの体験談から、オンラインならそれらの不自由を解決できるとして、「式場探しがいちばんのダイエットだった。」「人生でいちばん不安な疑問。『ご祝儀っていくらだっけ』」といったキャッチコピーも飛び出した。

    コロナの影響で結婚式がカオスになってるらしい。主催側はキャンセル料かかるから強行開催したい、ゲスト側は感染が恐怖だからどうにか欠席したい、そんな両者がせめぎ合ってるとのこと。僕の知見と関係者をつかって何かしてあげられないかな…

    Congratsの事業開発責任者の松田佳大さんはブレストを終え、こう話していた。

    「これまでの結婚式の代替品としてではなく、次の時代の新しい選択肢にしたいという思いで開発してきました。お祝いしたいけどできない理由や課題を解決したいというのはこれまでCRAZYが得意としてきた視点で、同じ視点でCongratsのことも伝えられるというのは盲点でした」

    公開ブレストの動画はこちら

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