ZOZO前澤社長からの100万円の使い道。ある当選者の思い

    「100人にお洋服のプレゼント、最高じゃないですか!」

    衣料品ネット通販「ZOZO」の前澤友作社長が、Twitterで宣言した「フォロワー100名への100万円のお年玉」の当選者に1月8日午前から順次、DMで連絡をしているもようだ。

    応募の条件となっていたツイートのリツイート回数は8日午前時点で560万回を超えていた(その後、減少)。BuzzFeed Newsでは、約5万6000分の1の確率で現金100万円が当たったという男性に話を聞いた。

    「まさか当たっちゃうなんて、びっくりです」

    寺田家TV / Via youtube.com

    幸運なひとりは、28歳の寺田ユースケさん(@HELPUSH_STORY)。脳性麻痺で生まれつき足が不自由で、ふだんは車椅子を使っている。車椅子で生活する人たちが一歩を踏み出せるようにと、昨年2月に結婚した妻とともにYouTubeチャンネル「寺田家TV-夫婦で車椅子チャレンジ企画-」で動画を発信している。

    寺田さんは、前澤社長が現金プレゼントのツイートをした1月5日夜、ベッドで寝ようとしていてツイートに気づいた。すぐに100万円の使い道を思いつき、ZOZOスーツに着替えて動画を撮影し、YouTubeにアップした。

    ZOZOTOWN新春セールが史上最速で取扱高100億円を先ほど突破!!日頃の感謝を込め、僕個人から100名様に100万円【総額1億円のお年玉】を現金でプレゼントします。応募方法は、僕をフォローいただいた上、このツイートをRTするだけ。受付は1/7まで。当選者には僕から直接DMします! #月に行くならお年玉

    寺田さんは動画で、100万円の使い道についてこのようにプレゼンしている。

    「ZOZOの前澤社長からもらう100万円のお年玉で、100万円分の服を購入して、僕を含めオシャレがしたい障害のある方々100人に服をプレゼントして、一緒に堂々と100人で表参道を歩きたいです」

    YouTubeでこの動画を見る

    youtube.com

    小中学生の頃は、走塁はできないものの、少年野球のチームに入っていた寺田さん。「車椅子でも笑えるお笑いをつくりたい」と吉本興業の芸人養成所(NSC)に入ったり、新宿・歌舞伎町で「クララ」の源氏名でホストとして活動したりしていたこともある。

    2017年4月からは「車イスヒッチハイク」「#車イス押して」として、道ゆく人に車椅子を押してもらって全国を旅する活動も続けている。

    そんな寺田さんのもとに前澤社長からDMが届いたのは、1月8日午前9時44分。

    たった今お年玉キャンペーン終了しました。多くのご応募ありがとうございました。この後抽選作業に入り、明日の朝9時頃から当選者へ順次DMにて僕よりご連絡させていただきます。楽しみにお待ちください。 #月に行くならお年玉

    「こんにちは、前澤です。本物です。笑」

    から始まり、「早速ですが、当選です!!! 信じられないかもしれませんが、本当です。笑」

    とフレンドリーなノリで続いている。

    ZOZO 前澤さんの100万円 お年玉、当選しました!…信じられない。560万RTで100人。1/56000の確率!? 『100人にお洋服のプレゼント、最高じゃないですか!』のお言葉も。 動画を観てくれたみたいです↓ https://t.co/0KeI6UOz7E 障害者100人でオシャレして表参道を歩きます❗️ #月に行くならお年玉

    「今回の100万円、ぜひ楽しく使ってくださいね!100人にお洋服のプレゼント、最高じゃないですか!」

    と、寺田さんの動画を見たと思われるような文章もあった。

    「当選したことや、このDMなど、自由にツイッターなどに投稿いただいて構いませんし、こんなことに使うぞー、みたいなことを発信されると面白いと思います!とにかく有意義な100万円になればいいなと願ってます」

    そして振込に関する連絡が添えてあった。

    自分もオシャレをしたい

    本人提供

    車椅子でモデルをしていたこともある寺田さん

    このDMを受け取った1時間後、寺田さんは興奮冷めやらぬ様子で、BuzzFeed Newsにこう語った。

    「僕はまだ結婚したばかりで駆け出しのYouTuberで、100万円をすべて他人のために使うことは考えられませんでした。だから、『僕を含めた100人に服をプレゼント』したいと考えました。前澤さんのツイートにもそうリプライしました。何万もあるコメントの中に埋もれているとは思いますが......」

    99人にオシャレのきっかけを

    車椅子をこいでいるため、腕は太く、足は細い。肩幅はLサイズ、足はSサイズで、どうやって服を選んでいいのか悩み、つい服装には無頓着になりがちだという。

    「車椅子で生活していて、オシャレをすることを諦めてしまっている自分がいました。あいつ車椅子のくせにオシャレして調子乗ってんじゃないかと思われたら嫌だなとか、昔からのネガティブな癖で考えてしまいます」

    「でもそんな自分とおさらばしたい。自分もオシャレになりたいし、障害をもつたくさんの人たちに、オシャレになるきっかけをつくりたいです」

    寺田さんは今後、寺田家TVで99人の参加者を募り、服をプレゼントして、日程を決めて東京・表参道を歩くイベントをしたいという。

    服をZOZOで調達するかどうかは「まだ決めていません」。

    Contact Akiko Kobayashi at akiko.kobayashi@buzzfeed.com.

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