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不安と悩みを乗り越えて結ばれた「バチェラーカップル」。“マイナスのスタート”だった二人は、どのように結ばれたのか

黄皓さんと秋倉諒子さんが結ばれ、ついに完結した『バチェラー・ジャパン』シーズン4。恋人同士になった二人に旅の中での心境や、日常に戻ってからの変化、お互いを理解し合うために大切にしていることについてお話を伺いました。

※本記事はネタバレを含みます。


配信前から注目を集め、大きな話題を呼んだ婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン』シーズン4。

最終話では今回のバチェラー・黄皓(こう こう)さんと参加女性の秋倉諒子(あきくら りょうこ)さんが結ばれ、SNSなどでは二人を祝福する声が多く寄せられました。

さまざまな悩みや不安を乗り越え、ついにカップルとなった二人。旅の中での心境や、日常に戻ってからの変化、そして恋人同士がともに歩んでいくために大切なことなどを話していただきました。

正直、最初は「ヤバい、帰ろうかな…」なんて考えもよぎった


ーー秋倉さんは当初のインタビューで、最近の恋愛について聞かれた時に「皆無です」と答えていましたね。旅が始まる前はどんなゴールを想像していたんでしょうか。

秋倉諒子さん(以下、秋倉):高望みかもしれませんが、絶対にバチェラーを連れて帰りたい!って気持ちでした。

ただ、今回の『バチェラー・ジャパン』はどんな方が来るかわからない状態で旅が始まったじゃないですか。なので、自分が本当に好きだと思える相手でなければ、途中で旅を終える選択肢もあったんです。


だから、旅の相手が彼で本当によかったなと。


ーー 最終回のトークスペシャルでは「相手が黄皓さんだとわかっていたら、参加しなかったと思う」と話していましたね。


秋倉:
そうですね。知り合いというのが自分の中でネックになっていて。マイナスな要素でしかないと思っていたので。だって、お互いに新しい出会いを求めているのに、知ってる人が来るなんて!

4年前に一緒に遊んだ時の、私のイメージもあまり良くなかっただろうし…。


ーー「イメージがあまり良くない」とは?

秋倉:当時は芸能の仕事を頑張っていて、なんていうか…無敵モードだったんですよ。鼻も高かったし、ツンツンしていたし。

初対面の方とか、特に男性に対して虚勢を張ってしまいがちでした。ペコペコしたくない、みたいな。

私自身、素の部分は全く変わらないんですが、そういう尖った態度をとっていた時期があったので、彼から見て印象は良くなかっただろうなと。

秋倉:正直、最初の挨拶の時は「ヤバい、帰ろうかな…」なんて考えもよぎりました。

でも、カクテルパーティーの中で「素敵だな、いい人だな」って思う瞬間があって。そこで気持ちがガラッと変わりましたね。


ーーそれはどんな瞬間で?

秋倉:プールの中に2人で入っていた時ですね。女の子たちが見ている中でのことだったんですけど、それを忘れるくらい2人だけの世界に入り込んでいて。

その時間が本当に楽しかったんですよ。波長が合うなという感じで、素の状態で安心してお話ができたんです。

彼に対しては元から誠実なイメージがあったんですけど、久しぶりに会って、こんなに面白い人だったんだと再確認できた時間でした。

諒子が気持ちを何度も伝えてくれたから、自分も自信が持てた


ーー黄皓さんは、秋倉さんに対してどんな印象を持っていたんでしょうか。

黄皓さん(以下、黄):諒子が言う通り、4年前に初めて会った時は確かに尖ってるなって印象はありました。

いわゆる“イケてる人”で、学生で言ったらクラスの最上位に属してる、みたいな。

ただ、悪い印象は全くなくて。どちらかというと諒子みたいな方にアプローチできるほど自分に自信がなかったんですよ。

だから今回、旅に参加して諒子に再会した時、僕はそんなに本気にはしていなかったんですよね。

ーー本気にしていない、とは?

黄:彼女は僕に対して興味がないんだろうなって印象が残っていたんです。

僕のイメージなんですが、女性って、出会った瞬間にアリかナシかを判断すると思っていて。諒子は僕に対して、アリではなかったんだろうなと。1回そう判断されてしまったら覆らないと思っていたんです。

だから、最初の方は「好きだよ」と言われても疑いの気持ちを持ってしまっていました。ですが、時間を重ねていくうちに、本当に好きでいてくれているんだって信じられるようになったんです。

相手の気持ちを確信すると、僕自身も出会った当初に諒子へ抱いていた気持ちがどんどん沸き上がってきて。そこから自信を持ってお互いの気持ちを確かめ合えるようになれたと思います。

不安な時は、ノートに書き出して自分の気持を整理した


ーー秋倉さんは最初から最後まで不安げな表情を見せず、黄さんへ向き合っていたのが印象的で。旅ではどのようにして自分のメンタルを保っていたのでしょうか?

秋倉:女の子たちが本当に仲良くしてくれて。お互いに支え合っていたのが大きいと思いますね。

あとは、ノートに自分の気持ちを書き出すのを意識してやっていました。「今自分はこんなことを思っているから、これを彼に伝えよう」っていうのをたくさん書き出して、旅の中の数ヶ月で一冊がなくなってしまうくらいでした。

それをしていたから、自分の気持ちが整理されていたのかもしれません。



ーーそれは普段の生活から心がけていることなんですか?

秋倉:していないですね。撮影が始まる前に書いてみたりはしていたんですが、続かなくて。

旅が始まって、デートになかなか呼ばれないとか、これからどうしていけばいいんだろうって不安な気持ちが募りだしてからですね。

会える時間も話せる時間もすごく少ないのに、その中で自分の気持ちを100%伝えていかないと、旅に来た意味がないなと思って。

普段そういう不安な状況にいたら、SNSなんかを見て“いい言葉”を探して気持ちを落ち着かせたりするじゃないですか。ただ、今回は外からの情報が何も入ってこない状態だったので、自分との向き合い方はすごく学べたと思っています。

ーー旅の中では黄さんから女性たちへのキスに対して、不信感を抱いてしまった場面がありましたが、そこからどのようにして黄さんへの気持ちを切り替えていったんでしょうか。

秋倉:
私の気持ちは最初から最後までブレていなんですよ。

他の女の子とキスをしたり、お泊りをしたりというのを聞いて、ショックはあったけど、それによって彼に不信感を抱いたりとか、信じられなくなるというのはありませんでした。

例えば、気になっている方がいて、その人が自分以外の女性のことを好きなのかも…ってわかったらショックじゃないですか。でも、それで彼のことが嫌いになるかっていったら、そうではないですよね。


ーーショックな気持ちは、どのようにしてほぐれていったのでしょうか?

秋倉:彼に一切の罪悪感がないというか、真っ直ぐすぎて、ちゃんと覚悟を決めての行動だったんだなって理解ができたからですね。

逆に、彼がへこへこして「なんかすいませんね」みたいな態度だったら、ちょっと違うなって思ってたかもしれない。

大前提として彼がバチェラーであって、彼の旅だって認識があったので、彼の基準で決めてくれたらいいんじゃないかなって。そこに合わなかったらもうしょうがないじゃないですか。

私は許容範囲だったけど、彼の行動に対して不信感を持ってしまったり、残念に感じてしまうのも正しい反応だったと思います。


「信じたいな」と思って人と接するから、信頼関係を築けるのかも


ーー『バチェラー・ジャパン』の中でも秋倉さんの“相手を信じる姿勢”がすごく印象的だったんですが、人と信頼関係を築く上で心がけていることって何なのでしょうか。

秋倉:えー、難しいですね。私、結構人を信じやすいタイプだと思うんです。

なんでだろう。「この人を信じよう!」と思って人を信じることってないじゃないですか。信じられるから、信じる…みたいな。信じたいな、と思って人とは接していますね。

黄:旅の中で彼女とデートをしている時に思ったのが、諒子の中にはそもそも人を騙したり裏切ったりとか、そういう邪念が存在しないんですよ。

今までもしかしたら人に騙されたりした経験があったのかもしれないけれど、そんな状況になった時に「裏切られた!」って選択肢が出てこないんだと思います。

日常に戻り、襲ってきた虚無感。彼が向き合ってくれたから前に進めた


ーー旅を終えて今は一組の恋人同士として過ごしていますが、この数ヶ月間で新しい気付きなどはありましたか。


黄:そうですね。いつもの生活に戻って、お互いの仕事に対する向き合い方だったりとか、信頼関係の築き方だったりとか、旅の中では見えていなかった部分がお互いに分かってきて。

その分、僕の至らないところで諒子を不安にさせてしまったり、喧嘩をしてしまったりとかは正直あったんですよ。

ただ、そんな時でも諒子は僕に対して自分の気持ちを素直に伝えてくれるし、僕の言葉を邪推せずに聞いてくれるんですね。そのおかげで僕も一言一言ちゃんと向き合って話ができました。

本当に諒子を大事にしたいから逃げずに全て答えてきたし、それを信じて彼女もそばにいてくれるのは、本当に感謝しています。


秋倉:旅から帰ってきて、しばらくは虚無感に襲われたんですよね。これから先、私はどうしたらいいんだろうかって思っちゃって。

そんな気持ちを受け入れて、たくさん話を聞いてくれたので、私も前に進むことができました。彼でよかったなって、心から思いますね。


黄:旅を終えて、諒子は「本当に私で良かったのか」って不安があったと思うんです。

彼女は繊細だからこそ、ずっと「他の人に未練はないの?」ってモヤモヤをどこかに抱えていたんですよ。

一緒に『バチェラー・ジャパン』の配信を見ている時に、冗談で他の女性に対して「かわいいね」なんて言ったことがあって。ヤキモチを焼かせたい気持ちがあったんですが、諒子はそれを聞いて本当に落ち込んでしまって。

諒子の前で言うからこそ通用するものだと思っていたんですが、逆に不安な気持ちにさせてしまったんですよね。至らないところだったなと反省しました。

秋倉:私の反応を見て「かわいいね」とか言ってくるんですよ!

この前も、休ちゃん(休井美郷)と私が2ショットのシーンで、彼がポロッと「かわいい」ってもらした時があって。

バッて彼を見たら「いや、諒子の後ろ姿がかわいいんだよ」って言ってきて。でも私、その時後ろ姿が見切れていただけだったんですよ!


面白いですよね。でも、あの返しは100点だなって思いました。

もう、なんかそんな部分も許せるようになりましたね。


大事なのは「話し合い」と「相手を運命の人だと過信しない」こと

ーーお二人は今までいろんな恋愛をしてきたと思うのですが、恋人同士がずっと一緒に歩んでいくために、必要なことって何だと考えていますか?


秋倉話し合いですかね。

私が落ち込んでいるときでも、彼がしっかり向き合ってくれたのがすごく大きいと思っていて。

喧嘩をした時に、相手が「もういいよ」って聞く耳を持ってくれなくなってしまったら、もう話し合えないしわかり合えないじゃないですか。

でも彼は最後までちゃんと私の話を聞いてくれて。そのためにわざわざ仕事をキャンセルしたりとか、 遅刻してまで私に付き合ってくれるんです。

投げ出さずに向き合うのは本当に大切なんだなって実感しましたね。



黄:僕は相手を「運命の人だ」と過信しないことだと思っています。

恋人同士になると、お互いに自分や相手のことを理解できていると思ってしまいがちじゃないですか。

でも、それぞれ何十年も別々の人生を歩んでいるから、考えが100%マッチするってことはないんですよね。そこを分かった上で、お互いの認識をすり合わせていくのが大事だと考えていて。

「ここは合ってるね」って部分と「ここは違うけどいいよね」って部分をちゃんと理解し合っていくこと。違ってて当たり前じゃん、というのをちゃんと許容し合えるのがすごく大事なのかなと思っています。


ーー二人は「運命」ってあると思いますか?

秋倉うん、あると思います。彼は運命の人だと思ってますよ。


黄:運命を信じたい気持ちはもちろんあります。ここで諒子と出会って結ばれたのは事実だし。

ただ、周りに「運命の二人だね」って言われているから一緒にいるわけではなくて、僕が運命を勝手に信じたくて諒子の隣にいるだけなので。

番組とか、視聴者の方々とか、誰かのためにではなく、自分の気持ちに従って今こうして二人でいるのがすごく自然で、何のプレッシャーもないし、ただただ幸せだなって思いますね。


【番組情報】

『バチェラー・ジャパン』シーズン4

Amazon Prime Videoにて独占配信中

話数:全10話

製作:Amazon

コピーライト:(C) 2021 Warner Bros. International Television Production Limited