最近10年のレコード大賞を振り返る 必ずしも“売れた”曲ではありません

    問題、演歌が最後に大賞をとったのはいつでしょう?

    年末の恒例、「日本レコード大賞」。

    今年で58回目を迎える「レコ大」。その年に発表された邦楽シングルの中で、楽曲のクオリティや知名度によって与えられる賞です。

    大賞を獲得するのは、必ずしも年間ランキングトップ10に入るような“売れた”曲ではありません。

    審査基準は以下の3点。

    * 作曲、作詩、編曲を通じて芸術性、独創性、企画性が顕著な作品とする。

    * 優れた歌唱によって活かされた作品で大衆の強い支持を得た上、その年度を強く反映、代表したと認められた作品に贈る。

    * 審査対象は「優秀作品賞」に選ばれた作品とする。

    実はこんな曲が大賞に。この10年ほどの受賞作を振り返ってみましょう。

    2005年「Butterfly」倖田來未

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    若い女性のファッションアイコンにもなり、「エロかっこいい」という言葉が広まった。同年末までの累計売上は11.8万枚。

    2006年「一剣」氷川きよし

    2007年「蕾(つぼみ)」コブクロ

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    フジテレビ系ドラマ「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」の主題歌。累計売上は約44万枚。

    2008年「Ti Amo 」EXILE

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    同グループ初の大賞受賞。累計売上枚数は約30万枚。

    2009年「THE MONSTER ~Someday~」EXILE

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    2年連続2度目の受賞で、2連覇は史上5組目。グループとしては史上初だった。累計売上は約27万枚。

    2010年「I Wish For You」EXILE

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    EXILEデビュー10周年突入記念シングルの第2弾。TBS「2010世界バレー」のテーマソング、トヨタ自動車「WISH」のCMソングに起用。受賞時の累計売上は約24万枚。

    2011年「フライングゲット」AKB48

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    同グループ初の大賞受賞。総選挙の選抜メンバーによる曲で、1位(センター)は前田敦子、2位は大島優子、3位は柏木由紀。MVの監督は堤幸彦が務めた。同年末までの累計売上は約159万枚。

    2012年「真夏のSounds good !」AKB48

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    前田敦子が参加した最後のシングル曲。MVは樋口真嗣が監督を務めている。受賞時の累計売上は約182万枚で、同年の年間シングルランキング1位。

    2013年「EXILE PRIDE〜こんな世界を愛するため〜」EXILE

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    HIROのパフォーマーとしてのラスト・シングル。4月に発売し、2013年11月に累計売上が100万枚を超えた。AKB48以外のグループのミリオン達成は秋川雅史「千の風になって」以来6年ぶり。

    2014年「R.Y.U.S.E.I.」三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE

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    2014年に続けて展開した春夏秋冬シリーズ第2弾の夏ソング。間奏の「ランニングマン」ダンスが話題になった。受賞時の累計売上は約35万枚。

    2015年「Unfair World」三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE

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    2015年9月公開の映画「アンフェア the end」の主題歌。MVは紀里谷和明さんが監督。受賞時の累計売上は約20.5万枚。

    こうして見ると、売上枚数にはかなりばらつきがあることがわかります。

    過去には、ジャニーズ、福山雅治、B'z、Mr.Childrenなど、大賞候補としてノミネートされたものの辞退するアーティストも。

    週刊文春の報道で、買収疑惑がささやかれているEXILEですが、4連覇をかけた2011年には受賞候補を辞退しています。

    さて、今年はどうなる?