「最年少棋士・藤井聡太四段は、羽生さんを超えますか?」ひふみんの答えは…

    羽生善治三冠と加藤一二三九段、公の場で2人で話すのは初めてだそう。一体どんな話が飛び出す?

    羽生善治三冠と、“ひふみん”の愛称で親しまれる加藤一二三九段が4月29日、「ニコニコ超会議2017」に登場。ユーザーから寄せられた質問に答えた。連勝を続ける最年少棋士・藤井聡太四段の話題も。

    数々のイベントに出演する羽生三冠だが「超会議」への出演は初めて。加藤九段と公の場でトークするのも実は初めてだという。

    「会場について、とにかく熱気に驚いた。加藤先生とこうして2人で話せるのもうれしい。みなさん以上に、私自身が一番楽しみにしていたかも」と笑顔で話した。

    最年少棋士の実力、どう見る?

    お互いの印象に残る過去の対局や、長く棋士生活を続けてこられた秘訣などに加え、最年少でプロ入りした中学生棋士、藤井聡太四段についても言及した。

    羽生三冠は、AbemaTVの主催する対局で非公式ながら敗北を喫し、大きな話題を呼んだばかり。藤井四段の実力を認めるように「中学生でプロになって、しかも活躍しているのはすごいこと。落ち着きがあってしっかりしている」と評した。

    加藤九段は「藤井四段の活躍は、将棋界としても明るい話題でうれしい。『藤井四段は羽生さんを抜ける?』と取材でよく聞かれるが、私は『難しいと思う』と答えている。それくらい、羽生さんが成し遂げてきたことは素晴らしい」と話した。

    羽生善治が弟子をとらない理由

    将棋界には、師匠・弟子関係がある。プロ棋士になるためには、すでに活躍する棋士に弟子入りすることが必要だ。

    羽生三冠はこれまで一人も弟子をとっていない。トークの中で、弟子をとらない理由も明かした。

    「この子をとってこの子はとらない、と差をつけたくないから。例えば10歳や11歳で弟子入りを志願してきた子が複数いたとして、誰かを選ぶことで、選ばれなかった誰かに自分には才能がないと思ってほしくない」