DeNA南場会長「メディアは経験のない我々が形だけ整えてできるものではない」

    「収益の柱など、あり得ない」

    DeNAのキュレーションサイトをめぐる一連の問題で3月13日、創業者の南場智子氏は、サービス再開が「全くの白紙」だと表明した。

    第三者調査委員会の発表を受け、代表取締役社長の守安功氏は、問題が起こった原因について、「お客様に提供する価値や社会的な意義が徹底的に議論されなかった」「管理体制、コンプライアンスの不備があった」などと総括。「生まれ変わる」と決意を述べた。

    調査結果を受け、創業者で取締役会長だった南場智子氏は、代表取締役に復帰。守安氏とともに2トップ体制で立て直しに臨むことになる。キュレーションサービスの再開については、以下のように語っている。

    「キュレーションを続けるかどうかは目処が立っていない。白紙。事業として継続することが可能か。再開ありきではなく、どのようであれば、問題を起こさないサービスか検討を進めてきた。事実として、多くのユーザーが楽しんでいたサービスもある。復旧をしないのかというお声もたくさんある。サービス事業者としてはお気持ちはありがたいし、バーティカルに情報を提供するサービスへのニーズはある。しかし、同じ形で再開することはあり得ず、どのような形ならありえるのか。メディア型にしても、編集体制、校閲体制、教育体制。社外の専門家にも聞くと、非常に奥の深いものであって、経験のない我々が形だけ整えてできるものではない。再開の目処が立っていない。いわんや、収益の柱などとするのはあり得ない」