街にあふれる広告や雑誌の写真には白人モデルばかり。現状に一石を投じようと、ある黒人の女性モデルが写真を再現した。
ヴィクトリアズ・シークレット
ドルチェ＆ガッバーナ
カルバン・クライン
この黒人女性はモデルのデデ・ホワードさん（27） 。アフリカのリベリア出身で、ロサンゼルスに住む。 ファッション・ブロガーであり、医学部の学生でもある。
写真シリーズは Black Mirror（ブラック・ミラー）というタイトルで、二つの写真が対になっている。カメラマンでボーイフレンドのラファエル・ディックルーターさんとコラボした。
制作を思い立ったのは、黒人モデルとして差別に直面したからだ。ホワードさんはBuzzFeed Newsに語る。「モデル事務所からよく『あなたは素晴らしいけど、もう黒人女性はいるから』と言われます。黒人女性は一人だけでいいはずがない。もっと多くいていいでしょう」「（事務所は）多様性を恥ずかしく思っているかのようです」。有色人種のモデルはゴージャスで、広告キャンペーンを飾るべきというメッセージを伝えたかったという。
写真シリーズは3ヶ月ほどかけて作り上げた。撮影は簡単ではなかった。同じような衣装、小道具、ライティング、ロケーション・・・。
例えば、人気白人モデルのジジ・ハディッドさんが起用されたGUESSの広告。ピープル誌によると、数時間かけてそっくりの場所を探し、空の色や光の当たり具合を合わせるなど困難を極めた。バイクの持ち主はホワードさんの話に感動し、バイクを無料でくれたという。
写真シリーズはネットやテレビで相次いで取り上げられ、大きな注目を集めた。「私と同じように感じ、インスピレーションをもらったと言ってもらえることがうれしいです。信じることのために闘うことをやめてはいけません」
Instagramにホワードさんは、こんなメッセージを書いている。「信じ続け、夢を追い続け、ありのままでいましょう。自分を信じて、声をあげ続けましょう。多様性は大切なのですから」
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