「マジでこの漫画の通り」「ずっと指でこすってた」思い出の香りにキュンキュンが止まらない

    15年以上前、漫画雑誌「ちゃお」についていた香りから物語は始まった。

    小学生の私へ。今でも「ちゃお」(小学館)の香り付きページと同じ匂いを探しています。

    15年以上前の思い出を描いた漫画に「まじでこの漫画の通りだし、時々ふっとあの香りを思い出す」「ずっとこの匂いを指でこすってこの時のだけずっと捨てないでとっといてたわ」などTwitter上で共感の声が寄せられています。

    投稿は18万以上の「いいね」を集めるだけでなく、引用リツイートが3000回を超え、当時のことを振り返る人たちが続出しています。

    というのも、漫画雑誌「ちゃお」の中に香水の広告があり、実際の香りがページについていたのだとか。記憶している人にとって、それはそれはキュンキュンしたそうで...。

    漫画は「15年以上前...」と当時の描写から始まります。

    香水に憧れる子どもたち。そんな中、1本約5000円の香水を買ってもらった子の噂が。しかし、その子の様子は...?

    ゆめのちゃんはイライラした様子でした。ところが、突然連絡が...。

    電話の受話器を置くと...。

    BuzzFeedは作者のエンドレスバブさんに話を聞きました。どうして当時の思い出を漫画に描いたのでしょうか。

    エンドレスバブさんは、大人になった今でも少女時代の気持ちを大切にしており、雑誌についていた「あの香り」を探しているというのです。

    子どもの頃は、お母さんとドラッグストアに行くと、その度にいい香りがする化粧品やシャンプーなどをねだっていたと振り返ります。

    「大人の女性に憧れ始める時期でした。ですが、あの香水は私の近所では簡単に手に入らない特別なものだと子どもでも分かりました。5000円という値段もありましたが、とにかく衝撃的でした(笑)」

    作中で語られてる香水の香りについて「開発した方はすごい」とこのように話します。

    「純粋無垢な少女のイメージピッタリの心地の良い甘さがあり、ずっと嗅いでいたくなるような不思議な香りでした」

    どうすればあの香水が見つかるのか。ある日、「漫画にしたら、知っている人が見つかるかもしれない!」と思いつき、今回の漫画を完成させたのだといいます。

    イラストと交換し、ゆめのちゃんからもらった香水には、お気に入りの使い方がありました。

    たくさんのいいね、RTありがとうございます。エンドレスバブ🚼です。 引用RTなど全て読ませて頂きました!メゾピアノの香水を覚えている元女児の皆様にこんなに反応して貰えるなんて嬉しいです。懐かしい香りっていいですよね🍓バズっても宣伝することがないので...「ナルミヤさん再販お願いします!」

    エンドレスバブさんのTwitterより / Via Twitter: @nashinokaoripun

    「私は吹きかけたハンカチをまくらに乗せて眠ることが幸せでした。翌朝ほんのりいい香りの髪になっていて...…」

    現在は、絵画に関連した仕事をしているというエンドレスバブさん。ゆめのちゃんとのやりとりが、その道に進む一つのきっかけになったといいます。

    「勉強が得意でなかった私の描いた絵を、彼女はとても喜んでくれました。さらに大切な物と交換してくれたことに感動して、『絵を描くことで自分も相手も幸せにできる』と思えるようになりました」

    「『大人になっても絵を描いて生活できるかもしれない!』と嬉しくなり、将来は絶対に絵の仕事に就こうと決意しました」

    最後に、読者のみなさんに、このようにメッセージを送ります。

    「『人生は片道切符』という言葉を聞いたことがあります。でも、思い出は往復切符ではないでしょうか。思い出すことで過去と現在を何度も行ったり来たりできます」

    幼い頃の純粋でかけがえのない日々が、辛さや悲しみを乗り越える力になる。そう感じているといい、「漫画を読んであの頃を思い出してくださった皆さん、大切な思い出を家族や友達に話したり、メモしたりして大事になさってください。記憶の旅は行き先が多いほど楽しいですよ」と話しています。