どうする「小1の壁」。 ひとり歩きの子どもを守るために、親にできることとは。

    まずは、小学生がやりがちな謎の行動パターンを知りましょう。

    小学生になると、子どもがひとり歩きをする機会が増えます。

    防犯の専門家が、子どもの安全のためのマニュアルをつくりました。

    まず、子どもがとる謎の行動パターンを知りましょう。

    子どもと一緒に通学路を歩き「危険な場所探しゲーム」をしてみましょう。

    他にも、こんなアドバイスが。

    ・見えるところに名前を書かない。

    いくら「知らない人にはついていかないで」と教えても、名前を呼ばれたら子どもは「知っている人なのかも」と思ってしまうかもしれません。

    不用意に名前を知られないよう、傘なら柄ではなく内側、ランドセルはカバーを開けた内側、自転車はカゴの内側などに書きます。

    子どもが好きなキャラクターを口実に声をかけるケースもあるので、マスコットをつけていたらカバンの中にしまうなどの工夫が必要です。

    ・カギで玄関を開ける練習をする。

    子どもが玄関でカギを出すことで「親がいない可能性」を不審者に知らせてしまうかもしれません。

    素早くカギを取り出してスムーズに家に入り、すぐにカギを閉める動作を練習することは、不審者に隙を見せないだけでなく、子どもの防犯意識を高めることにもつながります。

    ・「どうやって逃げるか」を教える。

    「『お母さん(お父さん)からダメって言われているから』と言って断りなさい」(子どもが断りやすいフレーズ)

    「いざというときは、ランドセルを道に落として逃げていいからね」(重いものは捨てる)

    子どもが「知っている人だったらどうしよう」「大切なものを置いていったら怒られる」と迷わずにすむよう、とにかく逃げていいのだと伝え、具体的な方法を話しておきます。

    「どうしてそんな道を通ったの!」「なんでそんなことをしたの!」と頭ごなしにダメ出しすると、子どもは怒られるのが怖くて、危険な目に遭っても親に報告しづらくなってしまいます。

    「何をしていたの?」と事実を聞いたり、一緒に歩いて子どもの目線を確認したりして、今後の注意に生かします。

    子どもが自ら危険に気づき、身を守れるように。