なぜ戦隊ヒーローのリーダーは赤色なのか? 意外な説も

    黄色は太っていてカレー好き。

    なぜ戦隊ヒーローのリーダーは赤色なのか。

    歴代の戦隊ヒーローを見ても、「赤色=リーダー」というイメージがあります。

    これには理由があるのでしょうか? BuzzFeedは、特撮の脚本などを手がける小林雄次さん@kobayujiに聞きました

    日の丸が理由!?

    ーーなぜリーダーは赤が多いのでしょうか。

    「男の子に1番人気の色は赤」という統計があるそうです。明確な起源は不明ですが、初代の「秘密戦隊ゴレンジャー」から主人公はレッドであり、このパターンを踏襲することが東映のスーパー戦隊シリーズの個性になっていますね。

    レッドの性格は基本的に熱血漢であり、輝く太陽、燃え立つ炎やマグマ、熱い血潮などを連想させます。古来より日の丸を掲揚してきた我々日本人は、遺伝子的に赤い色に強さや威厳を感じるのかもしれません。

    ーーそんな理由が……!? 

    また、初代「ウルトラマン」もレッドとシルバーの二色のデザインが特徴的です。放送が開始された1966年はカラーテレビが普及し始めていた時期であり、鮮烈な赤色が視聴者の目を引いたのでしょう。

    ちなみに、女の子に1番人気の色はピンクだそうで、近年プリキュア・シリーズの主人公はピンクで統一されています。初代の主人公は「キュアブラック」でしたが……。

    「黄色は太っていてカレー好き」という風潮

    ーーほかにも黄色は「おデブちゃん」、緑は「クール」というイメージがあります。

    複数のヒーローを個性的に描き分けるために、色の特徴が活かされているのは確かですね。

    一般的に、黄色は太っていてカレー好き、ピンクは紅一点といったイメージがあるようですが、長いスーパー戦隊シリーズの歴史の中で、こういったパターンは使い古され、色のイメージとキャラクターは必ずしも固定していません。

    黄色がクールキャラや紅一点だったりもしますし、白や青の女性も複数登場しています。反対にいま、カレーが好きな黄色のキャラクターが登場したら、むしろ新鮮というか、ギャグになってしまうかもしれませんね。

    過去作品とかぶらないように。

    そんななか、「レッド=熱血漢の主人公」というパターンはほぼすべての作品に共通しています。が、主人公はレッドでも、物語上のチームリーダーは別のキャラクターというパターンの作品もあるんですよ。「未来戦隊タイムレンジャー」のリーダーはタイムピンクでした。

    色のイメージによって単純にキャラクターの性格分けをしていくと、過去の作品と類似してしまうので、いかに常識に捉われずにキャラクターの個性を立てるか、作り手は注力していますよ。

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