報道写真誌「DAYS JAPAN」誤報問題 渦中のカメラマンが語ったこと

    【追記あり】双方の説明は?

    「DAYS JAPAN」で誤報認める

    「DAYS JAPAN」は2日、同誌12月号に掲載した写真に誤りがあった、と発表した。福島県富岡町内で、原発事故以前から自動車が放置されていた場所を空撮した写真を、同県双葉町内で「人々が乗り捨てて逃げた車が、4年半の歳月を経て草に覆われていた」と原発事故が原因であるとするキャプションをつけた。

    発行人の広河隆一氏がコメントをFacebookなどで発表し、編集部に責任があったと説明している。

    ホームページでこの写真を見つけまして、本誌で取り上げたいと考えました時に、まず担当編集者が写真家と連絡を取り、掲載許可と、掲載料について合意を頂きました。そのとき写真の説明文(キャプション)を送るように依頼したところ、私たちの掲載決定が締切ギリギリだったこともあり、編集部で写真家のホームページを参照して書いてほしいということになりました英語版のホームページには「車が汚染されたため住民が放棄したと思われる。それを証明するように直後に測定器が鳴り響いた(日本語版から今回引用)(I guess that the cars became contaminated and then were abandoned by the residents. A moment later the deep of the dosimeter confirms this.)」とありました。

    同誌が使用した写真は、カメラマンのArkadiusz Podniesiński氏が撮影したもので、ウェブサイトには福島の写真が公開されている。

    Podniesiński氏はBuzzFeed Newsのメール取材に対し「また日本へ行き、車が捨てられた理由を取材する」「ウェブサイトはボランティアによって翻訳しているもので、私自身はわからない」「『DAYS JAPAN』のキャプションについて確認できなかった」などと答えた。

    この写真を巡っては、Twitter上で以前から「車は震災前から廃棄されていたものではないか」と指摘されていた。

    UPDATE

    Podniesiński氏のコメントを追記した。