NHKの「受信料長州力」が力強い。長州さんが取り立てに来るの?

    「長州さんが取り立てに来るわけではありません」

    2月29日、インターネットに突然現れた「受信料長州力」というサイト

    え、なにこれ。URLからすると公式サイトっぽいですね。


    さっそくNHK広報局に電話で聞いてみました。

    ——これ、何のサイトなんですか。

    「平たく言うと、若い人、特に新たに一人暮らしをする人にNHKを見てもらうように促すキャンペーンのサイトです。もう少し言うと、テレビをつけたら受信料の契約もお願いしますね、っていう内容も含んでいます」

    ——長州力さんが登場してますね。

    「今回は長州力さんに登場いただいて、スマホやパソコンで、NHKや受信料のことを知ってもらうようなコンテンツを作りました。これはそのティザー(告知)サイトですね。オープンは3月14日の予定です」

    ——長州力さんを選んだ理由は?

    「格闘家としての力強さがある一方で、ユーモラスなキャラクターでもある。ちょっと舌足らずな話し方など、温かい雰囲気もある方なんで、NHKの存在意義や受信料のことを学生の皆さんにわかってもらうのにふさわしいかなと思ってお願いしたところ、お引き受けいただいたので、こういう展開になりました」

    ——ところで、「パワーホール全開でNHKのド真ん中に立つぞ!」は、どういう意味なんですか。

    「そんなに深い意味はないんですけど……。この企画を期待させるようなキャッチコピーを作ろうということで。NHKや受信料に対する質問に、ド真ん中で答えるぞという意気込みを表現しています」

    ——長州さんには、男性ファンが多いのではないかと思いますが、男性向けサイトなんですか?

    「いや、そんなこともなくて、いろいろと調査やインタビューをして、10代女性も、バラエティ番組に出ているものまねの長州小力さんなどを通じて、長州さんのことを知っていたりします。女性にも受けるということを確認したうえで作っています」

    ——リサーチ済みなんですね。Web上での取り組みは初ということなんですが、テレビでやればいいんじゃないんですか?

    「最近の10代の生活動向を調べると、テレビを必ずしも見ていませんし、生活の中心がスマホやネットになっています。オンエアはもちろんやるんですけれども、TwitterやFacebookなど、通常使っているメディアを通じて特設サイトに行ってもらいたいと思って、今回取り組みました」

    ——どんなコンテンツなんですか?

    ゲーム感覚の動画です。長州さんが出す質問に答えると、話がどんどん展開していくしかけになっています」

    ——長州力さんが受信料を徴収に来るということではないんですね。

    「そういうことではないですね。若い人たちにNHKの役目とか受信料の仕組みをわかりやすく知ってもらう場というのも少ないもんですから、長州力さんにそういう役目を担ってもらって、ゲーム感覚で理解してもらうという意図です」

    ——確認ですが、長州さんの名前を受信料徴収にかけているということはないんですか。

    「そういうことはないですね。そもそもNHKでは受信料を徴収するという言い方をしません。長州さんのお名前とかけているとか、特にそういう意図はありませんね」

    ——ティザーに受信料長州力とドカンと書いてあるというのが、なかなかストレートだなという感じがするんですが

    「深い意味はなくて、漢字6文字のインパクトということでやっています。あくまでも、受信料という言葉と、長州力さんということを組み合わせた名称に過ぎないですね。特に取り立てに伺うぞというつもりはありませんので……」

    ——わかりました。ところでこの「SNSでアレしろ!」というのは?

    「アレというのは長州さんの口癖なんですが……みんなに知らせてほしいという意味ですね」

    ——言わずもがなですが、アレしろということですか。

    「そうですね」