受刑者の脱走を受け、「グラン・ツール・せとうち」が急遽中止に

    約2000人が参加する人気の自転車イベント

    窃盗などの罪で服役中の平尾龍磨受刑者が4月8日に愛媛・今治市の松山刑務所大井造船作業場から脱走し、今日7日目を迎える。

    警察は13日、受刑者が潜伏していると見られる広島県向島を1200人態勢で捜索したが、いまだ身柄確保には至っていない。

    この事態を受け、15日に開催予定だったサイクルイベント「グラン・ツール・せとうち」を中止すると14日早朝、主催者がホームページで発表した。

    同イベントは広島県尾道市から愛媛県今治市を結ぶ瀬戸内しまなみ海道とその周辺をツーリングするイベント。受刑者が潜伏しているとみられる向島がスタート、ゴール地点となっていた。

    主催者発表によれば、コース変更など開催に向け、様々な手段を検討してきたが「今後も警察の捜索や検問が続く状況下で、万が一の不測の事態も起こり得る事から、当イベントを中止せざるを得ないという苦渋の決断に至りました」とし「楽しみにされておられた皆様には誠に残念ですが、事件の性質上、何卒ご理解を頂きますようお願い申し上げます」と理解を求めた。

    大会の中止に合わせ、14日にJR尾道駅前で開催予定だったプレイベントも中止となる。

    参加料については返金にかかる事務手数料を差し引いた額が返えされる。返金方法については今後、公式サイトやメールにて発表されるという。

    「グラン・ツール・せとうち」は2013年から開催されるサイクルイベントで、昨年には約2000人の選手が参加していた。

    BuzzFeed JapanNews