生理用品選んでる?
蒸れる、かゆい、漏れる、かさばる…
生理用品について聞くと、不満ばかりで「この生理用品良いよ」という話は不思議なくらい聞かない。そもそも生理について女性同士で話し合うことも少ない。
そういった現状に疑問を感じているのが、生理にまつわるサービスを行う「ランドリーボックス」という会社を運営する西本美沙さんだ。
ワタシ的生理革命
インターネットで調べて、海外から取り寄せたものも含め、これまで約50個ほどの生理用品を試したという西本さん。
生理事情は100人100通り
彼女が運営するサイト「ランドリーボックス」では、生理にまつわる様々なトピックを取り上げる。
「フェムテック」の進化は男性にとってもプラス
最近では、テクノロジーの力で女性たちの課題を解決しようとする「フェムテック(Femtech)」という概念が注目されているが、西本さんは、「この流れは女性だけでなく、男性にとってもいいこと」だと話す。
「生理について口にすることすらタブーという風潮の中では、女性が体調悪そうにしていたり、気持ちが不安定だったとしても、なにが原因かもわからない。それよりは『今、PMS(月経前症候群)だから体調悪いんだ』と理解してもらったほうがお互いにとってプラスですよね」
生理用品の進化はライフスタイルの変化にも紐づいていると指摘する。
「女性が生涯に経験する生理の回数って、今は平均して約400〜500回ですが、昔は50回くらいだったと言われています。平均寿命が劇的に長くなったことや、妊娠回数が少なくなったことなど様々な要因が考えられます。女性が自宅で子育てや家事をしていた時代と、外で働くようになった現代では生理に対しての捉え方が全く違います。ここまで環境が変わったのであれば、商材が変わるのは必然だと思います」